単行本
08

<問い>の問答

<問い>の問答

同時代禅僧対談

<問い>の問答

南 直哉(みなみ・じきさい)/玄侑宗久
佼成出版社
刊行日:1月21日*配本日(奥付日/30日)
販売価格:1,890円(税込)
ISBN:978-4-333-02314-1
 

【内 容】

南直哉氏との対談集です。

世俗化が著しい日本仏教にあって出家僧侶として生きる二人の、予定調和を排したストレート勝負の対談録。本質として矛盾を抱え持つ存在である私たち人間の「生きる意味」「他者認識」「慈悲」等々を根底から問い直す、読み応え充分の一冊。


恐山でこの対談が行なわれたのは8月末だったのですが、その晩、空には大きく真っ赤な満月が上りました。あれは何の徴だったのか、なにか不思議なご縁を感じたのは確かです。対談中、私はどちらかというと聞き役が多かった気がするのですが、これも珍しいことでした。
「雪月花」(8月31日更新)→
《目次》
「序に代えて」
拝啓 南直哉様………玄侑宗久
拝復 玄侑宗久様……南直哉
第一章〈異界〉
◎恐山菩提寺にて再会
◎死者の異様なリアリティ
◎死者というリアルな存在
◎〈異界〉としての恐山
◎自分のなかの〈異界〉
◎〈異界〉を消そうとした親鸞聖人
◎〈異界〉を異常視した〈近代〉
◎〈異界〉を仏教教義で解釈しない
◎「死者」が持つ〈他者〉性の濃密さ
◎絶対的〈他者〉としての死者
◎僧侶にとって「見える」は妄語
第二章 言語
◎修行者を支える「因果」論
◎仏教における言語―弘法大師・道元禅師・親鸞聖人
◎日本的言語感覚と仏教
◎禅―わからなさとしての〈他者〉
◎「閉じた言語」の問題点
◎欠落した〈何か〉を埋めるものとしての言語
◎自己相対化が欠如した仏教的言説の危険性
◎衝撃として現れる〈異界〉や〈他者〉
◎〈物語〉と言語との距離
◎「鳥飛んで鳥の如し」
◎リアルなものはつねに〈異化〉が起こる
◎坐禅は自己を〈初期化〉する手段
◎「無常」「無我」を骨抜きにする言語の強さ
◎関係性から把握される存在者
◎母に身ごもられた「私」
第三章 出家
◎僧侶であることを疑うということ
◎仏教はヒューマニズムではない
◎自分のすべてを賭けて語る「方便」
◎「方便」は普遍化できない
◎原理と現実の狭間に見えるリアリティ
◎『老師と少年』をめぐって
◎日本仏教における〈中心〉と〈周辺〉
◎「苦しいから苦しい」という人に届く言葉
◎門の中からは門が見えない
◎アメリカ僧堂修行体験
◎日本的「和」を相対化する
◎「一生不離叢林」は可能か?
◎「坊さんならば豆腐を食え」
第四章 慈悲
◎宮澤賢治の「第十八願」
◎慈悲とは「相手が感じるもの」
◎人間ができる慈悲行は〈許す〉こと
◎『法華経』を生きようとした賢治の苦悩
◎『法華経』の絶対普遍性
◎『法華経』が犠牲を払ってまで説いていること
◎「願生」は決断のこと
◎『法華経』が踏み出した一歩
◎『般若心経』は菩薩行を説く経典
◎答えがある「問題」と、答えのない「問題」
第五章〈近代〉
◎村落共同体を融解させた〈近代〉
◎『サザエさん』―不可逆的家族像
◎檀家制度の枠を越えて
◎科学と宗教―「もうじき宗教は要らなくなるよ」
◎「酒鬼薔薇」事件に投影される自己
◎〈問題〉を共有する人との関わり方
◎「相手を死なせない」
◎自殺願望から救ってくれた仏教
第六章 師
◎「この行持あらん身心、みづからも愛すべし」
◎師―生き延びさせてくれた人
◎同伴、伴走を経て独り立ちさせる
◎弟子を育てる「靴下の先の余裕」
◎師弟関係の型がつくる信頼
◎自分の〈問い〉を問い続けて
◎僧侶としての自己を客観視する
◎「壁」としての師
◎お寺の生まれか、出家かは問題ではない
第七章 正法
◎「正法」は「正しい教え」か?
◎「正法」とは、自問自答するもの
◎「正しさ」を解体する〈笑い〉
◎宿命としての日本仏教
◎〈あわい〉に投げ出されて始まる「問い」
◎若き仏教者たちへ
◎良寛さんの魅力と危うさ

1月15日(火)より2月末まで
ブックフェア開催!
『<問い>の問答』発売記念……南直哉/玄侑宗久
私たちの本棚 ほんの少しお見せします!
【場 所】紀伊國屋書店 新宿本店5F売場
開催中は、これまでの南さんや
玄侑の著作も店頭で販売されます。

尚、このブックフェアが開催される紀伊國屋新宿本店では、
新刊『<問い>の問答』が、15日(火)に先行発売されます。
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