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『龍の棲む家』(1)

08

【更新日:2月9日】 【No.4投稿者:藤森 様、36才、女性

『龍の棲む家』拝読いたしました。
私は21歳の頃、祖母の老いと直面しました。
夜中に徘徊もしました。財布が無いとも言われました。食べた後に食事はまだかと母に騒ぎ立てるのも見ました。おむつをさせていても外してしまい、その外し方も乱雑な為、尿を固まらせるゼリー状の物質を便と共に部屋中にまき散らしているのが日課でした。
家の中は臭くなり、私は顔つき迄変わってしまった祖母の事が怖くて怖くて、避ける様な生活をしてしまいました。
それでも母は祖母をお風呂に入れてあげる度に『子供の様に「気持ちが良い、気持ちが良い」っと何度も言うのよ』っと嬉しそうに私に話すのでした。これが縁側で水盤に浮かぶ花に向かって出たお父さんの「きれいだなぁ」っと言う言葉ときっと同じで、その言葉で耐えられると思った幹夫の心情と、当時私に見せた母の嬉しそう な顔が重なった瞬間でした。
祖母は亡くなる直前迄、一番辛く当るのも母でしたが、最後まで誰だか覚えているのも嫁である母でした。忘れられた父は複雑な思いだったと思うのですが、やはり老いていった祖母も全て分かっていない様でも何か感じているものがあり「加害者から被害者への妄想」を読んだ時、もの凄く理解出来ましたし、また完全に分からないのでは無く心の何処かで分からない事への拒否反応が確実に出ていて、老いている本人も確実に辛いのであるのだろうと思えました。
私は祖母には「優しく寄り添う事」が出来ませんでした。しかし、この「龍の棲む家」が教本となり、両親の老いに対する恐怖心がなくなり、きっと次は「寄り添う事」が出来る様に思えました。

本当に素敵な本を、ありがとうございました。

【更新日:2月6日】 【No.3】投稿者:薦田様、51才、香川県の女性

幹夫と佳代子のお父さんへの接し方に、最も感銘を受けました。
全て受け容れるというのは、大変難しいと思ってきましたが、案外出来るかも知れないと思い始めています。
実家の母も痴呆が始まりました。愛おしいんですが、何も出来ません。
姉妹の世話になるばかりです。
同居の姑も、「私は、呆けんよ。」と言いつつ物忘れが激しくなりました。
「呆けても良いよ。」というと、怒ります。
「私は、呆けません。あんたの方こそ、呆けんといてや。嫁の世話までせんよ。」
「わからんな。危ないかもね。」
安心して呆けられる世の中になるといいな。
幹夫と佳代子が、最後に結ばれてドキドキしつつ安心しました。

【更新日:1月3日】 【No.2】投稿者:草野様、67才、埼玉県の男性

大変感銘を受け、又参考になったのは”佳代子”が述べている<介護の三原則>
何処え行こうと、何を言われようと・・・・。のくだりでした。
幹夫と佳代子の関係も清潔な文学的香りが漂って興味深く読了させて貰いました。

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【更新日:11月11日】 【No.1】投稿者:市川様、57才、愛知県の男性

私にも必ず来るで在ろう、呆けると云う症状が、一体どういう事なんだろう?
そう思い手にし購読致しました。実際の処は本を読んでもハッキリとは判りませんでした。ただ、呆ける事が何と無く罪悪感だけは払拭出来たと思います。57年前愛しい母から迷惑を顧みず生まれ、その母を失ってからひとりの男として、この世の大河を落葉の葉のように流れています。
いつか私もこの世から隔離されるように存在しなくなるのでしょう。
今、私は呼吸をし、体調を気にしながら生き抜いて居ます。
ただ、それだけで何時かは龍に乗れるんだから・・・。
龍の棲む家は何処にでも在るんですよね。

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