死を受け入れる姿描く

 福島県三春町の臨済宗福聚寺住職で芥川賞作家の著者が、臨死体験記録や自身の宗教体験を基に描いた小説。がんに侵され、家族らに見守られながら死を受け入れる主人公の姿をリアルにつづる。2003年に発刊された作品を加筆修正し、復 […]

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「往く」のではなく「還る」

 臨済宗僧侶という立場上、特定の死生観を奉じていると思われるかもしれないが、むしろ逆である。つまり、多くの人々に戒名をつけ、引導を渡すことを仕事にしているため、故人それぞれの人生上のテーマを探し、それを肯定しなくてはなら […]

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「生の謎」に迫る試み

 実際、<生の謎>に真摯に迫る作品は、今月も新たに生まれている。玄侑宗久氏(46)『アミターバ=無量光明=』(新潮)は、胆管がんに侵された八十歳目前の女性が、約三か月後に亡くなるまで、そして肉体を抜けて光になり、浄土=ア […]

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『アミターバ』奇縁

 私はあの世も霊魂も幽霊も信じない。あるとしたら、銃やミサイルで殺されたり、ビルの屋上から突き落とされたり、家族もろとも手錠でつながれて海へ捨てられたりした罪もない人たちの無念の霊は、どうなるのだろう。その下手人たちが残 […]

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死にゆく意識リアルに描写

 タイトルの「アミターバ」とは「阿弥陀」に通じる言葉で、「無量の光」に満ちた極楽浄土のイメージを表しているらしい。 八十歳を目前にした老女が肝臓の胆管部の癌に冒される。生存率がほとんどゼロの難しい部位である。私の友人もち […]

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仏教語の語る世界、移し替えたい

「死を恐れるすべての人にささげる」とうたって、作家で僧侶の玄侑宗久さんが新著『アミターバ』(新潮社)を刊行した。誰も知ることができない人の死後の姿を、臨死体験の記録などから大胆に想像した異色の小説だ。この作品にこめた思い […]

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