鶴と亀と還暦

 還暦に思うこと、というご要望なので、一巡した丙申(ひのえさる)までの人生を些か振り返り、いま思うことを書いてみたい。  自分のこれまでの人生を省みると、どうやら私は敷かれたレールからいつも少しずれた道を歩き続けてきたよ […]

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闘う温泉

 私の『水の舳先』という作品は近くの湯治場がモデルになっています。坊さんという仕事柄、死に日常的に直面します。  私は病を治すということは、病と闘うことだとは思っていないんです。中国には「多病長生」という言葉があります。 […]

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ガン治療の値段

 現在では三人に一人がガンで死ぬ。つまりガンは、最もありふれた死因になってしまった。 ガンになると恐らく誰でも様々な医薬品や健康食品を試みる。それは何にでも縋りたい人情の自然というものだろう。 四月に新潮社から刊行された […]

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坊さんが、坊さんとして書いていきたい

 新人作家の登竜門、芥川賞の選考会が十六日、東京であり、候補に選ばれていた田村郡三春町御免町、福聚寺副住職玄侑宗久(四十四)さんは、惜しくも受賞を逃した。候補作「水の舳先」は、人間の死を前に仏教とキリスト教の考えが交錯す […]

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