デスモスチルス

 先日、久しぶりに北海道に行ってきた。帯広空港の北東にある本別町(ほんべつちょう)という小さな町、と言いたいところだが、人口は少ないが面積はやたらに広い。ちなみに隣の足寄町(あしょろちょう)は日本一広い町で、その面積は香 […]

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南山に雲起こり……。

 禅語に、「南山に雲起こり、北山に雨下(ふ)る」という言葉がある。辞書によっては「雲を起こし」「雨を下(くだ)す」と訓じているが、これは中国語独特の表現であくまでも自発。他動詞的に訳すと余計な意味が付着する。  そんなこ […]

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鎖国と和算

 私の住む三春町で、最近和算の額が話題になっている。和算とは、江戸時代にこの国で独自に発達した数学だが、町内の神社仏閣から、和算額と呼ばれる絵馬のような額がたくさん見つかっているのである。  和算といえば、関孝和が有名だ […]

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さらば、ニャン太郎!

 お盆になると、子供の頃からいろんなことが起こったものだ。東京オリンピックの年に二匹の猫が貰われてきたのもお盆前。またその後に飼ったナムという柴系の雑種もお盆に境内に捨てられた犬だった。近所の人に拾われたスピッツは同じく […]

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ほの三か月

 七月になると、なぜか出羽三山が憶いだされる。一度しか行ったことはないが、その体験が鮮烈だったのである。  湯殿山、月山、羽黒山それぞれに特徴があり、なかなか一言では表現できないが、そこには古代から続く神仏習合がある。い […]

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レジリエンスと「寿(ことぶき)」

 先日、横浜のパシフィコで第十六回日本抗加齢医学会総会が行なわれ、そこで講演する機会があった。事前に分厚いプログラムが送られてきたのでパラパラ眺めていると、「レジリエンス(resilience)」という言葉が目についた。 […]

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あさ

 昔、谷岡ヤスジ氏は「アサーッ」または「全国的にアサーッ」などと呼びかける漫画で人気を博した。NHKの連続テレビ小説では昨年から、『あさが来た』がずいぶん高視聴率だったらしい。特別両者に関係があるわけではないが、このとこ […]

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ビッグデータ

 「年々歳々花相似たり」というが、そうでもない。今年の桜を眺めつつ裏山を歩いていたら、去年までずっと花をつけなかった枝垂れ桜が、無数の花を咲かせていたのである。  私がこの寺に戻った直後に植えた木だから、もう三十年も経つ […]

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妙法

 東日本大震災から五年が経過し、なぜか良寛和尚の言葉を憶いだした。ご存じの方も多いと思うが、いわゆる三条大地震のときに、越後の与板で被災した友人、山田杜(と)皐(こう)宛に出した見舞い文の末尾である。  「災難に逢う時節 […]

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西来院での偶然

 この世に偶然などないと考える人々もいる。そういう人々にとっては、悪いことが続いたりすると深刻である。必ず原因が明確にあるはずだと考え、それがはっきりしないのは自分の力不足だと思い、自責的にもなってしまう。逆に善いことが […]

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負けるが勝ち

 去年から今年にかけて、じつに穏やかで雪も降らない日々が続いている。年末から紅梅が咲き、蕗の薹までもう出始めている。  そんな状況で特徴的な挨拶は、「このままでは済まないでしょうねぇ」とか、「そのうちドカッと来るでしょう […]

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志賀島

 先日、講演で福岡へ出かけた折に、女房と志賀島(しかのしま)まで行ってきた。全国でも珍しい砂州による陸繋島だが、今では「海の中道」という立派な道路で繋がり、潮の満ち干に関係なく車で渡れる。  志賀島といえば金印が発見され […]

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