「言った」「言わない」

 結婚して数年の頃か、「言った」「言わない」という論争ほど無益なものはないと悟り、記憶を頼りに正しさを主張するのはやめにした。どちらかの記憶が間違っていることもあるが、人の記憶はもともと曖昧なものだし、時と共に変質もする […]

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危うい優生思想

 デザインベビーという言葉が使われるようになって久しい。アメリカではノーベル賞受賞者の精子を高く買い、美人でグラマラスな女性の卵と受精させる、というのもあながち冗談ではないらしい。  神への冒涜、あるいは自然への挑戦と言 […]

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イスラム社会と向き合う

 イスラム社会の存在感がなんとなく増大している。しかも日本人には、ムスリム(イスラム教徒)についての知識が少ないから、IS(イスラム国)との区別もつかず、ただ怯えを増大させているかに思える。  イスラム社会といえば、すぐ […]

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己の欲せざるところ

 『新約聖書』マタイによる福音書第七章十二節には、「己の欲するところを人に施せ(Do as you would be done to)」とある。一方、『論語』には二カ所、顔淵篇(がんえんへん)と衛霊公篇(えいれいこうへん […]

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第三者の「推認」

 このところ、第三者委員会というのが流行っている。東京都知事だった舛添要一さんで有名になった感があるが、じつはその前の猪瀬直樹知事の問題のときも、また小渕優子元経産大臣の会計処理問題でも活躍した。  舛添知事のときは、「 […]

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ご縁の善し悪し

 4月16日深夜、熊本で「本震」があったとき、私はすでに布団の中だった。翌朝、新聞で大変な事態が起こったことは知ったのだが、依然として私はそこに注意を集中できずにいた。  父が亡くなり、その本葬が4月18日であったため、 […]

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岳温泉のひな祭り

 毎年三月のひな祭りの季節には、二本松市の岳温泉に出かけることになっている。「あだたら漫遊博 おかみと過ごすひな祭り」というイヴェントがあり、私も講演を依頼されているのである。  岳温泉観光協会女性部と「おかみ会」の主催 […]

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オノマトペ

 日本語にはオノマトペ、つまり擬音語・擬態語などが五千もあり、世界的にも珍しい言語らしい。たとえば近頃の私の気分も、気鬱や諦念などの漢語では表しきれず、「うんざり」としか言いようがない。  TPPという秘密交渉の、結果の […]

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「洗い」と「石場建て」

 本堂の改修工事がほぼ終わり、あとは漆塗りなど一部を残すだけになった。山形の加藤工匠の棟梁ほか3人の大工さん、銅屋根を葺(ふ)いてくれた小野工業や鳶(とび)職の面々、左官屋さん、建具屋さんに畳屋さん、そして電機屋さんや洗 […]

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牛五郎の恋と平和

 六月、皐月が咲く頃に、今年もウシガエルの牛五郎が池で鳴きだした。我々夫婦が勝手に「牛五郎」と呼んでいるのだが、まだ姿は見たことがない。以前はよく考えもせず、どこかから来るのだと思い込んでいたが、どうも彼らは池の底の泥土 […]

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さまざまの事

 桜が今年も咲き、大勢の人々が三春の町にやってきた。昔から「年々歳々花相似たり 歳々年々人同じからず」と言うが、今年は特に「人同じからず」を強く思った。  歳々年々人同じからずとは、本来は同じ人の年齢による感受性の変化の […]

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臆病になる勇気

 このところ、あちこちで安倍総理の「テロに屈しない」という言葉を目にし、耳にする。なるほど何かに屈するというのは、格好が悪いしぶざまにも思えるのだろう。この言葉が割とスンナリ受け容れられているかに思えるのは、何事にも屈す […]

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