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ネコとヒトの教育
(エッセイ・ 2005/10/30 )

 最近、どうも屋根裏にネズミがいるようだ。本堂の屋根裏にはハクビシンがいるからそちらには行かないのだろうが、庫裏ではときどきネズミが何かを転がして遊んだりする。  やはりネコもイヌもいなくなってしまったからだろう。昔はネ […]

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電話の電話、郵便の郵便
(エッセイ・ 2005/8/28 )

 最近どうも、電話に関係した電話が多い。要するに、新しいシステムができて、これまでより安くなるので加入しないか、というお誘いのようだが、どうも要領を得ない。  要領を得ないだけでなく、なかには詐欺的な手法をとるところもあ […]

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同期の不思議
(エッセイ・ 2005/6/19 )

 同期の桜、とは昔から云うが、このところ、科学用語としてもこの「同期」が使われている。  たとえば心臓の孤独な動きも、約一万個のペースメイカー細胞で保たれている。外から電気仕掛けのペースメイカーを入れることもあるが、もと […]

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御朱印コレクション
(エッセイ・ 2005/4/24 )

 世の中にはさまざまなコレクターがいる。切手やコイン、ワインのラベルなど、趣味的なものだけでなく、世に学者と云われる人の多くも、もしかするとある種のコレクターなのかもしれない。他人の言説をまず集め、その反証をコレクション […]

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自燈明(じとうみょう)
(エッセイ・ 2005/2/20 )

 二月の半ばは、我々僧侶にとっては涅槃会(ねはんえ)の季節だ。たいていのお寺では、お釈迦さまが右手枕で横になった「涅槃図」をかけてお祀りするはずである。そこには大勢の弟子たちばかりでなく、禽獣類もたくさん描かれている。な […]

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帰りなん、いざ!
(エッセイ・ 2004/12/12 )

 つい先日まで、福島県立美術館で「田園の夢」と題する展覧会が開かれていた。その展覧会の副題についていたのが標記の言葉である。  これはご存じ陶淵明の「帰去来の辞」の一節。どうして、どこに帰るのかというと、「田園まさに蕪( […]

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ウォーキング・サピエンス
(エッセイ・ 2004/10/10 )

 最近はウォーキングがブームと云っていいだろう。歩くことが目的で歩いている人をよく見かける。  以前はジョギングが多かったが、ジョギングの発案者がジョギング中に亡くなったこともあり、代わって流行っているのがウォーキングと […]

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形而上的おぼん
(エッセイ・ 2004/8/8 )

 お盆とは、もともとは旧暦七月十五日の行事だった。  ということはつまり、お盆は必ず満月だったということだ。江戸時代になるとお盆は三日間に延長になるが、それでも必ず満月はつきものだったわけである。  その昔仏教が輸入され […]

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タケノコ狩りと自立について
(エッセイ・ 2004/6/6 )

 ふつうタケノコは、「採る」ものであって「狩る」ものではない。しかし竹藪が広く、食べきれない分を宅配便で知人に送ってもなお出てくる余分については、もう「狩る」しかない。うちでは、「やっつける」とも言っている。柄の長い鎌や […]

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