しあわせる力~禅的幸福論~

紙書籍



出版社
角川SSコミュニケーションズ 
出版社URL
発売日
2010年1月9日
価格
800 円+税
ISBN
9784047315129 
Cコード
 
ページ
204 ページ
内容
物質的な豊かさを追求しても、しあわせにはなれない
自殺者が3万人を超えて久しい。これは、すべてを因果律で捉え、あらかじめ想定した未来に向かって邁進することを良しとし、物事が予定どおり進まないことを悪と考える現代の日本社会が生んだ歪みであろう。「最大多数の最大幸福」という西洋的な考え方が世の中に跋扈し、もっと早く、もっと便利に、もっと豊かに…という欲望の坩堝に入ってしまっている日本人。本来、日本人はもっと偶然を楽しみ、人との関係性を大切にし、その関係性の中でしあわせを感じていた。生きることに息苦しさを感じている人に贈る一冊。
もくじ
はじめに

第一章 日本人のしあわせ観とは
「しあわせ」はいつから「幸福」になったのか
機心の発生
和語としての「しあわせ」の意味
人間関係力がしあわせを作る
横並びの「基本ソフト」
日本の宗教改革者、法然
民衆化した仏教と、神仏習合
逞しい戦国武将たちの仏教利用法
日本人のDNAに刻まれた“いいとこ取り精神”
第二章 システム化によって失われゆく日本人らしさ
シルバーシートが奪ったもの
システム化するということは心が死ぬこと
ラオスの会議にはレジュメがない
外国からの直輸入システムの問題
スタンダードのなかった日本
恐るべき均一化の波
第三章 なぜ日本人はしあわせと思えないのか
「私」を結びすぎた「個性」
「私」ができると、「汚い」も生まれる
記憶も概念つきで結んでしまうもの
目標を立てることは未来を結ぶこと
インフォードコンセントという名の「呪い」
「予定病」を治し、無聊を楽しむ
結んでほどく、神と仏
むすんでひらいて
「君が代」と「こんにちは」
第四章禅が考えるしあわせ
仏教が開発した「私」をほどくための方法
言葉で説明しない東洋の宗教
因果律で考えるとしあわせは遠のく
記憶という人間の業
時間と自己の発生
「私」という物語
予断に結ばれた「私」
時間のないところに「私」はいない
鏡の功徳
「仏祖乞命」。仏も命乞いするというほどの心の活発さ
結んでひらく「自由」
「無縁の慈悲」と「無心」が日本人の心根
三昧になって遊ぶ
無心になれないなら、人のいいところを探す
西洋にも出てきた相対論
第五章 息苦しいままを生きるために
七癖が転じた七福神
七福神という集団がしあわせを作る
しあわせは自分を信じることから
矛盾があったほうが心は活発になる
純潔より混血
「結び」がほどけなくなって自殺する人々
再び「むすんでひらいて」のこと
素晴らしい「結び」も……
おひらき

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