一隅を照らす
(六田知弘写真集 仏宇宙 Tomohiro Muda Buddha Universe)

(2020/03/03 六田知弘写真集 仏宇宙 Tomohiro Muda Buddha Universe掲載)

 この本に収められた写真たちの撮影期間は約三十年にも及ぶ。三十年を一律に語るのは無謀なことだが、逆に期間が長いぶん、六田さんの変わらない部分が見えやすいのかもしれない。  冒頭を飾った無著の写真。私はその撮影秘話を伺って […]

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入我我入(にゅうががにゅう)
(写真家 六田知弘展「火・風ノ貌 KA・FU NO BO」図録)

(2016/09/10 写真家 六田知弘展「火・風ノ貌 KA・FU NO BO」図録掲載)

 シャシンと聞いて、初めに「捨身」を想い、それから「ああ、写真」と思う。けれども写眞の眞とは何なのか、六田氏の作品を眺めるうちにわからなくなる。  眞は、いつかどこかに存在した束の間の時間かというと、そうでもない。印画紙 […]

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自然史派のplayfulness
(考えるヒト)

(2015/10/07 考えるヒト 文庫版掲載)

 養老先生の本を読む楽しさは、まず何より専門性と総合性が共に味わえることだろう。簡単に言えば深くて広い、ということだが、しかも古きを踏まえ、新しきも充分取り込み、その都度新たに統合されている。思えばこれは、大脳皮質の連合 […]

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地霊の王国へ
(光線)

(2015/01/05 光線 文庫版掲載)

 私は以前、自分なりに「地霊」という隠しテーマをもって、『四雁川流景』(文春文庫)という短編集を上梓したことがある。それはある想像上の町の、古代から積み重なった大地の記憶を覗く程度の、ささやかな物語であった。  今回、村 […]

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「神秘」という名の救済
(水木しげる漫画大全集 神秘家列伝 下巻)

( 水木しげる漫画大全集 神秘家列伝 下巻掲載)

 神秘について解説をするなんて、じつに不粋な話である。しかも本書で「神秘家」と括られている方々は、誠に多彩である。柳田国男や泉鏡花、平田篤胤など、神秘を精密に記述せんとした人々もいる一方で、仙台四郎の如く、晩年の「没蹤跡 […]

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「長い目」の作家の祈り
(光媒の花)

(2012/10/19 光媒の花 文庫版(集英社)掲載)

 初めて道尾さんに会ったのは、池袋だった。そのとき彼は私の講演を聴きにきた聴衆の一人で、サイン会に並んでくれた挙げ句、「ミステリーを書いています」などと控えめな自己紹介をした。  正直なところ、私はまだ彼の名前を知らなか […]

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「頭取無惨」の解説を執筆
(頭取無惨)

( 掲載)

解説「非情の情け」を執筆しました(当サイトへの本文の掲載はありません)。 […]

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「分冊文庫版 鉄鼠の檻 4」の解説を執筆
(分冊文庫版 鉄鼠の檻 4)

( 掲載)

解説『檻を破る』を執筆しました(本サイトへの掲載はありません)。 […]

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すさまじき遊行の迫力
(わが屍は野に捨てよ-一遍遊行)

(2005/1/28 新潮文庫掲載)

 この本は、まるごと一遍上人の一生である。俗世での生い立ちや成長はむろんのことだが、念仏者として自身の教義を確立していく過程も、リアルに追体験できる。編年で書かれているのは、著者の誠実なのだろう。筆を遊ばせぬ確かな素描は […]

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