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エッセイ


天真を養う 第3回 呼吸と脱力

(2021/05/01 墨 270号(芸術新聞社)掲載)

 命を養う上で、最も重要なのは呼吸だろうと思う。普段は自律神経が勝手に制御してくれるから意識しない人も多いが、意識すれば呼吸は変えられるし、それにつれて心やからだも大きく変わる。  不安や怒りに襲われると、呼吸は自然に短 […]

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共同通信社配信記事 まるで刹那的な祝祭 撤退は今が最後の機会

(2021/04/16 共同通信社配信記事 福島民報・福島民友・京都新聞・長崎新聞・日本海新聞ほかに掲載掲載)

新型コロナウイルス感染拡大で、東京五輪の聖火リレーは大阪府内の公道での走行が中止された。松山市や沖縄本島でも同様の処置が取られるなど混乱の中、五輪開幕へ向かう日本。福島県在住の僧侶で芥川賞作家、玄侑宗久さんが寄稿した。 […]

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論 震災10年 10年という区切り

(2021/03/12 中外日報掲載)

 東日本大震災から10年が経った。ここでは復興の現状とこの10年の変化を訊(き)かれているのだろうが、これに答えるのは非常に難しい。  まず10年という期間は、震災と関係なく人をあまりに大きく変化させる。以前は歩けた人も […]

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東日本大震災10年 いま読むべき5冊 消える記憶 思い起こそう

(2021/03/08 河北新報掲載)

 東日本大震災の記憶は、人によってそれぞれ違う。震災のつらい思いを忘れたい人もいる。ただ、震災10年を区切りとして、忘れている記憶をもう一度思い起こしてほしいという思いも私にはある。  自分の体験とは違った新たな体験をす […]

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文藝春秋2021年4月号 巻頭エッセイ 「除染」の除染

(2021/03/10 文藝春秋掲載)

 東日本大震災による福島第一原発の事故以後、新たに世に出た日本語に「除染」がある。それまでは専門家しか使わなかったはずだが、今では哀しいことに誰もが知る言葉になってしまった。  ある辞書によれば、除染とは「被曝により皮膚 […]

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天真を養う 第2回 無 事

(2021/03/01 墨 269号(芸術新聞社)掲載)

 栄西禅師が書かれた『喫茶養生記』序文には、「天、万像を造りしに、人を造るを以て貴しと為す。人、一期(いちご)を保つに、命を守るを以て賢しと為す也」とある。天は人を造ることを最も重視したのだから、人は天から授かったその命 […]

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ポストコロナへの展望

(2021/02/25 作業療法ジャーナル(株式会社三輪書店)掲載)

 新型コロナウィルスによる感染が終息しない。書いている今(師走の末)と掲載時での時間差で、どうなるかは分からないものの、そう簡単には終わりそうにない、というのが現在の実感である。  いつかは終わると楽観して「ポストコロナ […]

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日曜論壇 第97回 無常迅速

(2021/02/21 福島民報掲載)

 それは二月十三日、バレンタインデー前日のことだった。私はTVでオリ・パラ組織委員会の森会長辞任劇を眺めつつ、ありがたいチョコなど頂き、それから郡山まで車でお通夜に出かけたのである。  コロナのせいで身内だけ、しかも全員 […]

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天真を養う 第1回 ○△□

(2020/12/28 墨 268号(芸術新聞社)掲載)

 今回からこの欄をいただき、駄文を綴ることになった。総タイトルは「天真を養う」だが、主に養生や呼吸、禅、瞑想、書道、あるいは日常茶飯事なども話題にしながら、命とのつきあい方を考えてみたい。  この言葉、元々は「虚懐天真を […]

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日曜論壇 第96回 後の祭り

(2020/12/20 福島民報掲載)

 つぶさに調べたわけではないが、クリスマスから新年にかけて実家に戻るという習慣は、世界中にあるのではないだろうか。自分の原点である故郷を確認し、各地での奮闘から離れて休息し、ファミリーとの団欒(だんらん)を楽しむ。中国の […]

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日曜論壇 第95回 ごめんなさい

(2020/10/18 福島民報掲載)

 ソクラテスは対話を重んじたことで知られる。朝食を終えると毎日粗末な衣服のまま街に出かけ、広場や神殿など人の集まる場所で誰彼となく問答を仕掛け、相手に「不知の自覚」を促したとされる。神に比べれば我々の知性など無に等しい。 […]

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特集 くらしに生きる哲学 禅と茶の湯 命の伴侶

(2020/10/01 なごみ(淡交社)掲載)

 お茶と禅の出逢いは、初めは坐禅による睡気(ねむけ)を防ぐためだったとも言われる。今でも煎茶の抗がん作用などが取り沙汰され、その薬効が強調されることもある。ただ、役に立つから「つきあう」というのでは、功利的すぎて長続きす […]

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