竹林精舎
共鳴する福島のリアル
(論評・
2020/6/26 )
芥川賞作家であり福島県三春町福聚寺住職でもある著者の新作である。東日本大震災をテーマとした短編集『光の山』で二〇一四年に芸術選奨文部科学大臣賞を受賞、以来四年、著者久々の長編小説だ。物語は若い僧侶・宗圭が京都での修行を […]
AERA「この人のこの本」で『竹林精舎』紹介
(おしらせ・
2018/4/16 )
2018年3月26日発売のAERA「この人のこの本」のコーナーに掲載された千葉望さんによる竹林精舎の記事をAERA dot.でご覧いただけます。 […]
YOMIURI ONLINEに『竹林精舎』の書評掲載
(おしらせ・
2018/3/19 )
YOMIURI ONLINE書評欄に出版社「荒蝦夷」代表土方正志氏による「竹林精舎」の書評が掲載されています。 […]
福島在住の僧侶作家が描く原発事故と男女の結びつき
(論評・
2018/3/9 )
阿武隈高地の西裾に抱かれた福島県三春町の福聚寺(ふくじゅうじ)住職にして芥川賞作家の玄侑宗久(げんゆう・そうきゅう)さんの小説「竹林精舎」(朝日新聞出版)が今年1月、刊行された。 東日本大震災の大津波で両親を失って出 […]
恋と放射能汚染が迫る選択
(論評・
2018/3/3 )
二〇一一年の東日本大震災の津波で両親を亡くした青年が、葬儀をしてくれた一人の僧侶の澄んだ「氣(き)」に感動して弟子入りを志願する。三年後、出家して宗圭(そうけい)と名を変えた彼は、新米住職となって福島県の過疎地にある「竹 […]
悲しみ越え、見出す居場所
(論評・
2018/1/28 )
2011年3月。湯島天神の境内で玄侑さんに突然こう訊(き)かれた。 「『ソロモンの犬』の登場人物たちのその後を、まったく別な環境のなかで書いてみたいんですけど、……いいですかね。」 『ソロモンの犬』(文芸春秋)という […]
破局が生んだゆらぎ――玄侑宗久『竹林精舎』
(インタビュー・
2018/1/10 )
慶應での学生生活 玄侑さんは慶應の中国文学専攻ということで、まず最初に慶應義塾での学生生活の思い出をお聞きしたいと思います。 大学時代は物を書きたいという気持ちがちょうど高まっていた頃です。当時、生き方に迷っていてそれを […]
「竹林」……この厄介で魅力的な場所
(エッセイ・
2018/1/9 )
竹林とは不思議な場所である。風水ではその土地の歪みを矯正し、弱点を補うために竹を植えると聞いたこともある。また竹は地味豊かな土にしか生えないとされ、豊かな土壌の象徴でもある。 しかし最近は手が入れられず、放置されたま […]
竹林精舎
(書籍・
2018/1/4 )
朝日新聞出版10周年記念作品恋と放射能のはざまで 福島に住む僧侶作家が7年を経て放つ書下ろし長篇小説。 震災で両親を失った若き秋内圭(きよし)は、葬儀をしてくれた禅桂和尚の発する柔らかく澄んだ「気」にうたれ、「風に吹かれ […]