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我が老師
(エッセイ・ 2006/5/16 )

 吉川英治は「会う人みな我が師なり」という意味のことを云(い)ったらしい。しかし私にとって師といえば、やはり天龍寺の平田精耕老師だ。深い交遊について書くようにとのご依頼だし、果たして老師とのことを「交遊」と呼んでいいかど […]

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積み木を蹴って、ごめんなさい
(エッセイ・ 2003/9/30 )

 今でこそ「和尚さん」なんて奉られ、あまつさえ芥川賞作家ということで「先生」などと呼ばれたりしているが、私には懺悔すべき過去が、かなりあるのである。  道場で警策で叩かれ、叩かれることを納得できる理由が見つからなくなると […]

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芥川賞全集 第19巻
(書籍・ 2002/12/8 )

80周年記念出版時の流れが明らかにした文学の真骨頂 日本文学の本流をリードし続ける芥川賞は未来を切り拓く道標 文藝春秋八十周年記念出版 選評、受賞者のことば、自筆年譜付。 […]

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氷雨 ~第100回芥川賞受賞者、李良枝氏没後10周年に寄せて~
(エッセイ・ 2002/5/18 )

 その日、私はヤンジさんの故郷である富士吉田へ、ヤンジさんと一緒に行った。彼女にとっては家出して京都の旅館に住み込んだ高校時代以来の、たぶん十年ぶりくらいの帰郷だったはずである。  帰郷するのにどれほどの理由が要るかは人 […]

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中陰の花
(書籍・ 2001/8/30 )

JLPP 第2回 対象作品<文化庁「現代日本文学の翻訳・普及事業」対象作品> 選考委員全員の支持を集め第125回芥川賞を受賞しました。選考委員の石原慎太郎氏は、選評に「こうした主題は人間が『存在』についての認識を持つ唯一 […]

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【文庫】中陰の花
(書籍・ 2001/8/30 )

第125回・芥川賞受賞作 JLPP 第2回 対象作品<文化庁「現代日本文学の翻訳・普及事業」対象作品> カバー絵は玄侑宗久の友人である伊藤彰規氏の作品です。 本書の著者玄侑宗久は、「現代に生きる仏僧」として努力している人 […]

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向かい合った人に共振していく ―第125回芥川賞に決まった臨済宗僧侶―
(インタビュー・ 2001/7/18 )

 二回目の候補での受賞の報は、福島県郡山市内で友人と「二匹目のドジョウを囲む会」を開いて待ったという。  「二匹目のドジョウが笑ったということで、とてもうれしい」  読経で鍛えた太い声で喜びを語った。  受賞作「中陰の花 […]

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坊さんが、坊さんとして書いていきたい
(インタビュー・ 2001/1/18 )

 新人作家の登竜門、芥川賞の選考会が十六日、東京であり、候補に選ばれていた田村郡三春町御免町、福聚寺副住職玄侑宗久(四十四)さんは、惜しくも受賞を逃した。候補作「水の舳先」は、人間の死を前に仏教とキリスト教の考えが交錯す […]

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