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寂しい生活

原発事故を機に「節電」を始め、遂には冷蔵庫も手放した。広い家を出て、会社も辞めた。生活を小さくしていく中で考えた。多くの家電に囲まれ、毎日美味しいものを食べ、買い物に興じる「便利で豊かな暮らし」は、本当に便利で豊かなんだ […]

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指の真面目(しんめんもく)

 下瀬さんの写真をしばらく眺めているうちに、なんとなく「偶然と必然」という言葉が浮かんできた。偶然に満ちた現実に、広く開かれた心の門戸を感じると同時に、それを扱う手つきと技術には必然とも言うべき方向性と手堅さが見える。そ […]

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写真集『つきをゆびさす』に前文を執筆

『結界』で2015年土門拳賞を受賞した下瀬信雄氏の8年ぶりの写真集『つきをゆびさす』(2023年10月10日発売)に、前文「指の真面目(しんめんもく) 」を書きました。 […]

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多田フォン トゥヴィッケル 房代さんの『楽の音 ドイツの森と風のなかで』に解説を執筆

解説「新たな風土に游ぶ」を執筆しました(当サイトへの解説文掲載はありません)。 題名:楽の音 ドイツの森と風のなかで 著者:多田フォン トゥヴィッケル 房代 出版社:みなも書房 ISBN:9784990936556 価格 […]

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新たな風土に游ぶ

 解説をと依頼され、原稿が届いたのはお盆直前。しばらくは読めないだろうと諦めていたのだが、試しに頁を捲って読み始めてみると止められなくなり、途中で何度も客の応対をしながら原稿に戻るという調子だが、とうとうその日のうちに読 […]

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楽の音(らくのね) ドイツの森と風のなかで

人と人とが向かい合うとき生まれる響き、楽の音――。異国での文化の違いに戸惑いながら懸命に暮らした半生。音楽治療家として様々な背景を持つクライアントと交わるなか、声の即興によって人が大きく変容する場面にいくつも立ち会う。「 […]

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「陽」HARU Light&Letters 3.11 見ようとすれば、見えるものたち。

東日本大震災から10年。震災直後から撮りためられた写真と、これからの世界を透徹して見据えるための言葉でおくる、気づきのための道しるべ。 玄侑が解説を執筆しました(解説の一部は帯文にも使われています)。 本文は関連リンク欄 […]

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ALL REVIEWSに『「陽」 HARU Light & Letters: 3.11 見ようとすれば、見えるものたち。』の解説掲載

活字メディア(新聞、週刊誌、月刊誌)に発表された書評を再録するサイトALL REVIEWSにて、『「陽」 HARU Light & Letters: 3.11 見ようとすれば、見えるものたち。』に執筆した解説を […]

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写真集「『陽』 HARU Light and Letters 3.11 見ようとすれば、見えるものたち。」に解説執筆

3月上旬に草思社より発売される写真集「『陽』HARU Light&Letters 3.11 見ようとすれば、見えるものたち。」に解説を執筆しました(解説の一部は帯文にも使われています)。 写真:平林克己 文:横 […]

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「六田知弘写真集 仏宇宙 Tomohiro Muda Buddha Universe」に解説「一隅を照らす」を執筆

「六田知弘写真集 仏宇宙 Tomohiro Muda Buddha Universe」に解説「一隅を照らす」を執筆しました。 また、この写真集の紹介記事を中外日報のサイトでご覧いただけます。 […]

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一隅を照らす

 この本に収められた写真たちの撮影期間は約三十年にも及ぶ。三十年を一律に語るのは無謀なことだが、逆に期間が長いぶん、六田さんの変わらない部分が見えやすいのかもしれない。  冒頭を飾った無著の写真。私はその撮影秘話を伺って […]

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自愛の作法

 私は以前、『養生訓』を中心にさまざまな養生法について考える本を書いた(『養生事始』清流出版、二○一二年)。きっと今回はそれゆえの依頼だろうから、その本にまつわる話から始めたいと思う。  サブタイトルは「自愛の手引書」と […]

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