映画
虫愛づる科学者
(エッセイ・
2019/11/5 )
昔から、格好いい方だと思ってきた。最初はテレビに出ていた白衣姿やその美貌の影響が大きかったかもしれない。「生命科学」という素敵な言葉も、中村先生の肩書きで初めて知ったような気がする。 最初にお目にかかったのは二〇〇六 […]
映画「盆唄」公開
(おしらせ・
2019/2/7 )
震災により長引く避難で存続の危機にある、故郷・福島県双葉町の伝統「盆唄」。 しかし、生きる土地が変わっても、100年以上福島の盆唄を唄い継ぐ人々がハワイにいた―。 監督:中江裕司 出演:福島県双葉町の皆さん、マウイ太鼓ほ […]
映画「ガンジスに還る」にコメントを寄せています
(おしらせ・
2018/9/12 )
また会う日まで――インドの聖地「バラナシ」を舞台に、死期を悟った父と、それを見守る家族の旅路。 ある日、家族が揃った食卓で父ダヤが「わしは死期の訪れを感じている。バラナシに行こうと思う」と告げる。家族の不安をよそに、父の […]
映画「禅と骨」公開
(おしらせ・
2017/9/12 )
京都の禅僧、日系アメリカ人ヘンリ・ミトワの一代記をドキュメンタリー映画化。 9月2日より、ポレポレ東中野・キネカ大森・横浜ニューテアトル他で上映中です。 玄侑がパンフレットにエッセイ「『禅と骨』とミトワさん」を寄せていま […]
「禅と骨」とミトワさん
(エッセイ・
2017/9/2 )
私とミトワさんの接触は、さほど多かったわけではない。禅寺では毎月朔日と十五日、「祝聖(しゅくしん)」といってこの国の安泰を祈る儀式を法堂(はっとう)でするのだが、天龍寺の雲水だった私は列の後ろのほうから向かい側に立つミ […]
映画「夜明けの祈り」に推薦文を書きました
(おしらせ・
2017/8/4 )
1945年12月のポーランド。赤十字の施設で医療活動に従事するフランス人医師マチルドが、見知らぬシスターに請われ、遠く離れた修道院を訪ねる。そこでマチルドが目の当たりにしたのは、戦争末期のソ連兵の蛮行によって身ごもった7 […]
映画「岸辺の旅」にコメントを寄せています。
(おしらせ・
2015/11/13 )
映画「岸辺の旅」にコメントを寄せています。 第68回カンヌ映画祭「ある視点」部門監督賞受賞 原作 湯本香樹実 監督 黒沢清 出演 深津絵里 浅野忠信 […]
花散らぬ、嵐
(エッセイ・
2010/4/11 )
四月二日、東京五反田のIMAGICAという映像・音響施設で、映画「アブラクサスの祭」の初号試写会があった。以前そこには、自著の朗読のために行ったことがある。しかし今回は桜が満開だったせいか、少々迷いながら辿り着いた。 […]
まもなくクランク・アップ
(エッセイ・
2009/11/29 )
映画の撮影開始のことを、手回しカメラ時代のハンドル(Crank)にあやかってクランク・インと呼ぶ。今や手回しではなく、記録用のビデオさえデジタルだが、ともあれ映画『アブラクサスの祭』の撮影が始まっている。 それに先だち […]
「手紙」……塀を越えた、血潮の奔流
(エッセイ・
2006/10/31 )
このところ、刑事犯罪を犯した人々の社会復帰が難しい世の中になりつつある。むろん犯人を取り巻く周囲の人々にも、差別を含んだ一段と厳しい眼差しが向けられる。そこでは個人の尊厳などよりも、防犯意識のほうが優先され、今や街のあ […]
尊厳死の奥に深い人生と愛
(エッセイ・
2005/4/14 )
観(み)おわってしばらく、奇妙な高揚感に包まれた。 ある人々に対してこの映画は、尊厳死に関する映画だと紹介することも可能だろう。主人公のラモンは25歳のときに引き潮の海に飛び込み、海底に頭を強打して首から下が不随にな […]
御前さまの御前に
(エッセイ・
2002/7/25 )
寅さんの七回忌に合わせて作られる映画のパンフレット集だというのだから、やはり僧侶も何か書かなくてはなるまい。笠智衆さんも渥美清さんもすでに亡いが、あの二人の関係はじつに面白かった。私としては僧侶仲間である御前さまを憶い […]