書籍情報
内容
夢窓国師の思想に「市中の大隠」というのがあります。市中にあっても世俗に煩わされることなく、かえって自分の静寂な境地を確かなものにするという意味です。天龍寺は後醍醐天皇の冥福を祈り足利尊氏が夢窓国師を開山として建立した禅宗寺院です。春は花見、秋は紅葉狩りで嵐山・嵯峨方面観光コースとして天龍寺を訪れる観光客は莫大な数です。しかし、伽藍を仰ぐと法堂の天井画「雲龍図」や大方丈前庭園「曹源池」など、あらゆるところで国師の禅風が生き続けていることに気付きます。巻頭エッセイは天龍僧堂に入門・修行をされた作家、玄侑宗久師です。国師の禅の教え・天龍寺の魅力が本音で話されていて参拝者を引きつけます。
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タグ: 寄稿, 新版 古寺巡礼京都 9 天龍寺, 禅