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【文庫】禅のいろは

書籍情報



出版社
PHP研究所
出版社URL
発売日
2011年5月19日
価格
514円+税※価格は刊行時のものです。
ISBN
9784569676500
ページ
218 ページ
内容

仏教思想の色濃い「いろは歌」にちなみ諺を並べた「いろはカルタ」は、まさしく禅的考え方の宝庫。諺ごとの“心癒される”読み筋とは?
「色は匂へど散りぬるを 我が世誰ぞ常ならむ 有為の奥山今日越えて 浅き夢見じ酔ひもせず」と、仏教的死生観をいろは47文字に凝縮した「いろは歌」。平安の昔に作られ、日本人が愛唱してきたこの歌が、ポルトガル伝来の「カルタ」と結びつき、諺の頭文字を「いろは」順に並べた「いろはカルタ」になった。「犬も歩けば棒に当たる」「論より証拠」「花より団子」……。年輩の方なら馴染み深いこれらの諺には、たんなる教訓を超えた仏教的な思想が看取できる。本書は、禅僧にして芥川賞作家である著者が、軽妙にして滋味深い筆致で、「いろはカルタ」のことわざをもとに禅的な生き方・考え方を説いている。かわいい挿画とともに、心癒されて明日への元気が出てくるヒントが満載。 福島県三春町在住の著者は、いま原発問題を中心に未曾有の大震災と向き合い、多くの情報を発信している。本書ではひととき重い気持ちを忘れ、禅の自在の境地に身をゆだねたい。

※電子書籍は単行本版と文庫版があります。

もくじ
第1回
「いろは」と禅
犬も歩けば棒に当たる
第2回
論より証拠
花より団子
第3回
憎まれっ子世にはばかる
ほね折り損のくたびれ儲け
第4回
屁をひって尻すぼめる
年寄の冷や水
第5回
塵も積もれば山となる
律義者の子だくさん
第6回
盗人の昼寝
瑠璃も玻璃も照らせば光る
第7回
老いては子にしたがう
われ鍋にとじ蓋
第8回
かったいのかさ恨み
葦の髄から天井を見る
第9回
旅は道連れ
良薬口に苦し
第10回
惣領の甚六
月夜に釜を抜く
第11回
念には念を入れ
泣きっ面に蜂
第12回
楽あれば苦あり
無理が通れば道理が引っ込む
第13回
嘘から出た誠
芋の煮えたもご存じない
第14回
喉元すぎれば熱さ忘れる
鬼に金棒
第15回
くさいものに蓋
安物買いの銭失い
第16回
負けるは勝ち
芸は身を助ける
第17回
文はやりたし書く手はもたぬ
子は三界の首っかせ
第18回
えてに帆をあげる
亭主のすきな赤烏帽子
第19回
頭隠して尻隠さず
三べんまわって煙草にしょ
第20回
聞いて極楽見て地獄
油断大敵
第21回
目の上のこぶ
身から出た錆
第22回
知らぬが仏
縁は異なもの
第23回
貧乏暇なし
門前の小僧習わぬ経を読む
第24回
背に腹はかえられぬ
粋が身を食う
第25回
京の夢大坂の夢
禅と「いろは」

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