書籍情報
内容
「やがて死ぬけしきはみえず蝉の声」――芭蕉はかつて、短い命を気にすることもなく生きて死んでゆく蝉の見事な姿をこう詠んだ。では私たちは、どのように死と向き合えばよいのか? 商品化される墓や葬儀、大震災と死、がん治療や新薬の登場まで、現代の死の様相を考えるとともに、いろは歌や高僧の言葉に耳を傾けながら、日本人の死生観の変遷を辿る。芥川賞作家の禅僧が語る、安心して死ぬための心構えと、さわやかに生き直す秘訣!
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もくじ
- 第一章 商品化するお葬式
- 資本主義の潮流の中で個人化する葬儀や墓
- 第二章 「死」は誰のもの?
- エンディングノートの流行
「私」という意識の変化 - 第三章 日本人の死生観の変遷
- いろは歌や高僧の言葉から死との向き合い方を考える
- 第四章 平安のターミナルケアに学ぶ
- 臨終行儀にみるターミナルケア
終末期医療へのヒント - 第五章 震災と死
- 被災地での幽霊体験
年忌法要の素晴らしさ - 第六章 安心して死ぬために
- がんで死ぬということ
誰にでもできる「死の練習」法
紙書籍
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タグ: やがて死ぬけしき 現代日本における死に方・生き方, 単著, 東日本大震災, 禅