書籍情報
内容
子どもを考えることは 未来を考えること
「生きる」を“科学”“日常”の両方を備えたまなざしで捉え、やさしい言葉で語りかけてきた中村桂子。
「啓蒙」「教育」でなく「表現」、「人づくり」でなく「ひとなる」として、子どもたちと向き合う。
[解説]高村薫
[月報]米本昌平/樺山紘一/玄侑宗久/上田美佐子
◎一つは、おとなと子どもの関係を見ることが重要だというものです。もう一つは、個別の科学技術を取りあげるのではなく、科学技術を支えている価値観に問題があるという視点です。
◎生命科学は、生きものを構造と機能で知ろうとし、分析・還元・論理・客観・普遍を基本とします。それに対し、生命誌は、科学から得られた知識を充分活用しながらなお、生きものは構造と機能以外に関係と歴史を見なければならないとします。そして、総合・直観・主観・多様・個別などを重要と考えます。
◎子どもを考えることはまさに未来を考えることだ。そんなあたりまえの言葉を改めて噛みしめています。
(本文より)
関連リンク
- 虫愛づる科学者 エッセイ 2019年11月5日
この本の感想をお寄せください
他の書籍
タグ: