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死んだらどうなるの?(藤田様 30才 東京都 男性)

私は三十路に片足をいれたほどの若輩だが、この年でも身近なところで若い死に直面してきた。
以来私はなにかに挑戦するにあたって、どんなことでも死にはしない、という気構え、いわゆる「死ぬ気」でのぞんできた。決して死が恐ろしいもの、忌み嫌うもの、ととらえてきたわけではないが、どこかこころのなかで、迫ってくる、追われている、という観念で見ていたかもしれない。しかし本書を読み、良寛さん、一休さんと「さん」をつけて親しまれている先人の、楽観的でユーモアのある句に笑い、アインシュタインという物理学の巨人の「意識」のとらえかた(「自分」が「錯覚だったとは)に驚いているうちに、「死」が大きな流れの一つに過ぎないような、そんな気がしてきた。肩の力が抜けたのだろう。
沢庵和尚のいうように人生は「夢」なのかもしれない。ならばなんでもできる気がする。私の夢に出てくる私はいつも自由だからだ。

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