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ベラボーな生活(小林様 44才 広島県 男性)

『ベラボーな生活』の「仏教では、耳だけじゃなく、眼も鼻も舌も皮膚も、じつはそうして選択的に情報を感受しているのだと云う」というあたりを読んでいて次のようなことを思い出しました。
私の髪の毛はテッペンが薄く、いわゆる河童ハゲです。もちろん自分の髪の毛は気になるのですが、他人の頭もついつい見る癖があり、若くまだ薄くない人でも将来ハゲそうか思わず予想している始末です。しかしある日、自分ではちっともハゲだと思っていない人をハゲだと言っている陰口を耳にしました。なんとも腑に落ちずその人の頭を見直していて、ハタと気が付きました。私が見ていたのは彼の頭全体ではなく、テッペンだけだったのです(彼はハゲ上がるタイプだったのです)
要するに私はハゲ全般を見ていたのではなく、自分がコンプレックスを持っているテッペンだけを選択的に見ていたのでした。これはまさに偏見ですが、至って人間臭い行為のように思います。したがって「偏見を無くそう!」などと良い人ぶるつもりはないのですが、偏見を和らげることで見えてくるものもあることに気付きましたので、偏見を噛み締めながらそれを和らげていく行為を続けて行こうと今は思っています。

タグ: ベラボーな生活 禅道場の「非常識」な日々