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現代語訳 般若心経(30代 女性)

解りやすかったです。そしてこれでよかったんだとほっとしました。
私の父は5年前に病気を苦に自死しました。
いろんな思いが巡って巡って、49日に渡されたお経のパンフレット「これを唱えることが一番の供養になる」と尼さんに言われるがままに毎日意味も解らず唱えていました。
程なく暗誦できるようになり、その後も車の中、お風呂場、果ては仕事である助産師として出産の最中に(心の中で)唱えてきました。(なぜか心が落ち着くんですよ!)
ここ数年で父の自死にやっと客観的に向き合えるようになり、般若心経の意味って?といくつか本を読み、この本に出会いました。

本の後半に繰り返し唱えることの大切さと無理に意味を知ろうとする必要はない(知ろうとする私の五うんは空)という言葉に本当に救われた気がしました。
そしてこれからも唱えながら少しずつ実体感として「あ~こういうことだったんだ」と解りながら生きていければ一番の供養、そして私の生きる意味なのかと感じています。
赤ちゃんが生まれる場で般若心経を心の中で唱えて最後ギャーテーギャーテー・・・再生そのものです。
言葉にするのが難しいですが自分がこういう職業に就いて父が自死してやがて時が経ってこの本に出会ってすべて縁なのかと感謝の気持ちでいっぱいです。
ただ、こういう考えを他の人に伝えるって(家族も含めて)なかなかできないです。
内へ内へ向かっていく感じでいいのかちょっと不安なのも正直なところです・・

玄侑先生に直接お会いしてお礼が言いたいです!! お体大切になさってください。
本当にありがとうございました。

タグ: 現代語訳 般若心経