幹夫と佳代子のお父さんへの接し方に、最も感銘を受けました。
全て受け容れるというのは、大変難しいと思ってきましたが、案外出来るかも知れないと思い始めています。
実家の母も痴呆が始まりました。愛おしいんですが、何も出来ません。
姉妹の世話になるばかりです。
同居の姑も、「私は、呆けんよ。」と言いつつ物忘れが激しくなりました。
「呆けても良いよ。」というと、怒ります。
「私は、呆けません。あんたの方こそ、呆けんといてや。嫁の世話までせんよ。」
「わからんな。危ないかもね。」
安心して呆けられる世の中になるといいな。
幹夫と佳代子が、最後に結ばれてドキドキしつつ安心しました。