テルちゃん(相原様 40才 千葉県 女性)

 表紙の女の子は、二人の子持ちのかぐや姫ですね。私は先生の数ある作品の中でテルちゃんが一番好きです。1粒で2度美味しいという言葉がありますが、実に奥が深くて一冊の中で何度も何度も「こりゃうまい!」と味あわせて頂きました。殺伐とした嫁姑の話とはまるで違う、テルちゃんを中心とした心の温かな人達のお話で心が洗われた心地です。「えこひいき」の話はドキッとしました。しかし「えこひいき」が家庭の円満を支えていると言ってくれたお陰で少しほっとしました。しかし、お盆の時には「博愛」の心でご先祖様をお迎えしたいと思います。
 さて、お話の方ですが、初め小見出しの意味が分かりませんでした。そしたら、ぶわんとはタガログ語で満月。まさにおおらかで明るいテルちゃんを表現するにはピッタリです。他にもテルちゃんを浦島太郎の乙姫様やわらしべ長者の若者、おむすびころりんの穴の中のねずみに例えているとこをがすごいと思いました。子供の頃何度も読んだお話なので懐かしくそれでいて新鮮に感じました。
 最後に「周平とテルちゃんがコロコロりんしたのかな」という表現がおちゃめな玄侑先生らしくていい味だしてると思いました。

書籍情報



題名
テルちゃん
出版社
新潮社
発売日
2008/8/22
価格
1470円(税別)
ISBN
9784104456062
Cコード
C0093
ページ
218
当サイトURL


題名
【文庫】テルちゃん
出版社
新潮社
発売日
2011/2/1
価格(税抜)
400円(税別)
ISBN
9784101166551
Cコード
ページ
253
当サイトURL

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