書物の輪蔵

脳と魂

 超刺激的な本が出た。『脳と魂』。解剖学者の養老孟司と、臨済宗の禅僧にして作家の玄侑宗久。両氏の対談である。解剖学者と禅僧。一見、異種格闘技試合のような組み合わせにも思える。が、もの言わぬ死体を見つめ続け、自然の在りようをそのまま受け入れようとする養老氏の態度は、きわめて仏教(氏自身、「仏教の考え方に親近感を持つ」と述べている)。片や玄侑氏は、仏教の「悟り」を論ずる上で現代科学のことばを援用し、死後の世界を量子論から透徹する。二人の「ねじれ」が、互いに越境して絡み合い、二重螺旋を描きつつ見事に共振する。新しい知の在り方を感じさせる好書だ。

2005/02/08 大法輪

書籍情報



題名
脳と魂
出版社
筑摩書房
出版社URL
著者・共著者
養老孟司・玄侑宗久
発売日
2005/1/13
価格
1600円(税別)
ISBN
9784480816412
Cコード
C0095
ページ
240
当サイトURL


題名
【文庫】脳と魂
出版社
筑摩書房
出版社URL
発売日
2007/5/9
価格(税抜)
700円(税別)
ISBN
9784480423269
Cコード
ページ
304
当サイトURL

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