書籍情報
内容
講演録とエッセイを収録。
本文から
なぜ、世界が「ユナイト」する方向にすすんでいくのか。日本という国に古来からある「やおよろず」という考え方の対極に、世の中の趨勢はすすんでいるわけです。「やおよろず」というのは、均一化も、唯一化も目指すものではないのです。並列する価値観を対等に認めるという立場です。(本文より)
もくじ
- プロローグ
- 「やおよろず」への道
- ・福聚寺を訪ねる
・坐禅のスタイル
・禅修行の日々
・「やおよろず」ということ NHKラジオ第一放送「わくわくラジオ」ときめきインタビュー「人生いつも迷い道」(2004年2月13日放送) - 第一章「やおよろず」的人生のススメ
- ・「八百万」という数字
・中央集権化しない価値観
・「やおよろず」から「ユナイト」へ
・なぜ世界は「ユナイト」へ進むのか
・人間をわかりたい
・日本人の「やおよろず」性
・昏睡状態の意識
・ご縁にまかせては
・偶然を楽しむ
・一貫性を求めてしまう本能
・「やおよろず」の基本精神
【講演】(2004年4月9日、暦日会にて)
【講演】(2003年10月9日、ブタペスト日本大使館にて) - 第二章 表現によって生まれる「時間と自己」
- ・時間は流れていくか
・自分という時間と自己
・犬は時間を捏造しない
・日日是好日
・言葉による表現はすべてフィクション
・因果に落ちてはいけない
・因果をくらまさない
・坐禅とは何か
・揺らぎを「風流」と言う
・日本の宗教はレリジョンではない 【講演】(2003年7月18日、宮城県聖和女子短期大学にて) - 第三章 「やおよろず」から見た禅
- ・日本人の寛容の精神
・須佐之男命への処し方
・日本仏教のやおよろず性
・混淆しながら変化する宗教の生活力
・月という非合理の世界
・民族の集合的無意識
・合理だけではない仏教の健康観
・本当は怖い唯一絶対の価値観
・すべてを受け容れる阿弥陀如来
・禅はへそ曲がり
・白隠さんの魔境
・「やおよろず」の時代が到来
【講演】(2003年3月7日、島根県出雲市にて) - 補章 七福神のデビュー
- ・七福神は「やおよろず」を表わしているか
・不揃いな神々
・七難隠れる七福 月刊「ひととき」JR東海エージェンシー(2005年1月1日号) あとがき……「やおよろず教」のすすめ
関連リンク
- 三つの言葉 エッセイ 2005年12月10日