書籍情報
内容
求めないからご利益が嬉しい。
すべてにおいて功徳や効率が重視される現代社会。しかし「無功徳の行のなかにこそ、甚大なご利益がある」と玄侑和尚は語ります。
功徳を求めるのではなく、ご利益があったと嬉しがることこそ素晴らしい。今の世の中に足りないこの嬉しさとは、いったいどういうものなのか。人間関係の悩み、社会システムの問題、息苦しい社会における心の取り扱い方など、現代社会が直面しているあらゆる問題を、禅ではどういうふうにとらえ、どう対処するのか説きます。息苦しい世の情勢を打ち破り、心といのちに風を吹き込む1冊。
もくじ
- はじめに
- 求めずにして得る、無功徳のご利益
- 第一章……人間関係の悩みを解決する
- ●自分を変える 禅の手引き「PRESIDENT」
●大目にみる「イマココ」
●案ずるより産むが易し「未来創発」
●できるけどしないたしなみ「未来創発」
●死ぬまで続く相対化「未来創発」 - 第二章……生きにくい世の中の、瀬戸際に思う
- ●絶対的なモノサシはない 相補的な見方(一)「中日新聞」
●破綻しかけている教育現場 相補的な見方(二)「中日新聞」
●結果を期待せずにやる 相補的な見方(三)「中日新聞」
●輝くコンビニ様へのお願い 瀬戸際に、思う(一)「中日新聞」
●書類さまを信じる国 瀬戸際に、思う(二)「中日新聞」
●二分法で無意識に戦う人々へ 瀬戸際に、思う(三)「中日新聞」
●システムと渾沌「未来創発」 - 第三章……心という危険物を取りあつかう
- ●安楽の法門「曹洞禅グラフ」
●自殺と向き合う
●危険物としての心「中日新聞」
●呼吸が運ぶもの「大法輪」 - 第四章……人生の豊かな時間をつくる
- ●「金銭的満足」と「心の豊かさ」の方程式「PRESIDENT」
●お金で買えないもの「ほんとうの時代」
●「今」といま「イマココ」
●田圃マーク - 第五章……無功徳を生きる
- ●風流の起源「野性時代」
●「丸暗記」という文化「西日本新聞」
●裸にもどって出直す「文藝春秋」
●ありがたき無功徳 PR誌「ちくま」 - おわりに
関連リンク
- 【文庫】無功徳(むくどく) 書籍 2008年10月1日
- 玄侑宗久/「大目にみる」 - 今、日本人に必要なこと(PHP online 衆知)