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東日本大震災へ心を寄せて 明日へつなぐ希望

三春駒さまへ

私が生まれるずっと前から、凜々しい木馬になっていた三春駒さま、
初めてお便りします。
あなたは関ヶ原で名を挙げ、その誉が見張るの人形となって顕彰されましたが、
じつは愛姫の母上が相馬藩から田村清顕公に嫁がれたとき、
持参金代わりに田村領に編入された葛尾の生まれでしたね。
その葛尾村の人々が、今や三春町の仮設住宅にほとんど住んでいるのですから、
縁とは本当に奇妙なものです。
あなたは長年、子供の健やかな成長を見守る玩具として愛されてきました。
放射能の被曝に怯え、多くの親たちが我が子の安全に不安を拭えない今こそ、
あなたの本領発揮のときではありませんか。
相馬ではあなたも多くの子孫を失い、野馬追いも縮小され、
本当につらいこととは思いますが、どうか力を貸してください。
私たちはきっと、あなたの子孫も生きやすい社会を再生します。

2011/11/1 家庭画報

タグ: 東日本大震災, 福島県・三春町