書籍情報
内容
震災・原発事故後の日本に蔓延する「正義」は、とっても困る。「安全」だけでは、生きていけない。では、無力なる我々にできることは残っているのか?
フクシマに暮らす僧侶兼作家が「目に見えないものの価値」を説く、生きるヒントに満ちた警醒と智慧の書。
※出版社URLは電子書籍版のページです。
本文から
人は「祈り」を持つことで、積極果敢にもなれる。
無力だからこそ、膨大な力を発揮することもできるのです。
たしかに私たち自身、現場に行って何かすると言っても、何もできないだろうと思います。また現に苦しんでいる人々が大勢いるとわかっていても、できることは限られています。祈るしかない。
多くの場合、何もできないからこそ祈るんです。
無力を自覚して祈ることは、けっして何もしないことと同じではありません。
無力だからこそ、膨大な力を発揮することもできるのです。
たしかに私たち自身、現場に行って何かすると言っても、何もできないだろうと思います。また現に苦しんでいる人々が大勢いるとわかっていても、できることは限られています。祈るしかない。
多くの場合、何もできないからこそ祈るんです。
無力を自覚して祈ることは、けっして何もしないことと同じではありません。
紙書籍
電子書籍
関連リンク
- とり返しのつかないことを ─玄侑宗久『祈りの作法』 祈りの作法 書評 (執筆:大城立裕氏) 論評 2012年7月27日
- 蜘蛛の中の銀 短期集中連載 放射能と暮らす3 エッセイ 2011年12月18日
- この秋の、切なる願い 短期集中連載 放射能と暮らす2 エッセイ 2011年11月18日
- 正義はとっても困る 放射能と暮らす1 エッセイ 2011年10月18日