書籍情報

出版社
講談社
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発売日
2011年1月14日
価格
495円+税
※価格は刊行時のものです。
ISBN
9784062767972
ページ
264 ページ
内容
怒りとは不思議なものだ。仏教では「瞋」と表されるが、誰にでもある煩悩の代表格である。おそらく、怒ったことのない人は、此の世に存在しないだろう。しかし、そのような人間のためにこそ、慈悲があるのではないか。自らの怒りが包み込まれる大海のような場としての慈悲。それを、賢治は『法華経』への信仰に見出したのだろう。………本文より
本文から
怒りとは不思議なものだ。仏教では「瞋」と表されるが、誰にでもある煩悩の代表格である。おそらく、怒ったことのない人は、此の世に存在しないだろう。しかし、そのような人間のためにこそ、慈悲があるのではないか。自らの怒りが包み込まれる大海のような場としての慈悲。それを、賢治は『法華経』への信仰に見出したのだろう。………本文より
もくじ
まえがき 檻のなかの篝火
第一章 「春と修羅」の周辺
第二章 愛と慈悲、そして行き過ぎる表現
第三章 動物への慈悲、あるいは美しき徒花
第四章 静なる職業と慈悲
第五章 自力の慈悲、他力の慈悲
第六章 慈悲と通信
第七章 「もう一つの国」と植物たち
第八章 田園とインドラの網
第九章 慈悲のからだと「雨ニモマケズ」
第十章 「聴く」という慈悲
あとがき 拈華苦笑?
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