自殺した若い女性の魂を生き残った者たちが追い求め、いつか自らが救われる物語

 玄侑宗久という作家は、『禅的生活』に代表されるような説教や伝道の方面での活躍が最近やたら目立つが、本来は実力のある小説家である。そのことを証明したのは前作の『アミターバ』だった。死にゆく者が現世を離れていく心のプロセス […]

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ヒト脳の煩悩と悟りをユーモラスに考える 「理屈」や「価値判断」は最大の妄想だって?

 迷い多き私にとって、禅は気になるものである。不動心をうち立てるための、ヒントがありそうで。  書店でタイトルにひかれ、まえがきをめくって「へえっ」となった。ご存じ、著者は、作家にして禅僧だが、まえがきによると、禅僧とい […]

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重松清さんのポケット バージョンアップできるかな

 『禅的生活』はタイトルのイメージどおり人生指南の一冊だが、その種の本を敬遠する読者には「言葉の本」だと紹介しておきたい。百を超える禅語―お馴染みのものでいえば「知足(ちそく)」「日日是好日(にちにちこれこうにち)」「安 […]

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禅的生活

今の「私」は、なんだか窮屈ではないか。 のびやかで風流な自分に出遇う旅。自由自在。 さまざまな禅語を通じて禅の世界観を味わい、日常生活に具体的な変化を生み出していただくのが本書の狙いである。迷いや辛さがすこしでも減り、楽 […]

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