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内容
慈悲は本来、行動の規範ではなかった。
宮沢賢治と同じ仏教者の視点から、『法華経』、そして静かに賢治に対座する。
怒りとは不思議なものだ。仏教では「瞋」と表されるが、誰にでもある煩悩の代表格である。おそらく、怒ったことのない人は、此の世に存在しないだろう。しかし、そのような人間のためにこそ、慈悲があるのではないか。自らの怒りが包み込まれる大海のような場としての慈悲。それを、賢治は『法華経』への信仰に見出したのだろう。………本文より
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