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なつかしの街、上野
(エッセイ・ 2024/5/10 )

 上野について書くようにとのご依頼だが、私は上野に住んだこともないし友人が住んでいるわけでもない。職場だったこともなければ近くの学校に通ったわけでもない。そもそも私に上野について書く資格などあるのか、と思えるのだが、なぜ […]

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龍の休息
(エッセイ・ 2023/12/28 )

 古代中国の人々は、天空の変化の原因を龍の動きのせいだと考えた。雲、雨、雷や風もそうだ。「風」という文字の内部の「虫」は龍のことで、「鳳」+「虫」で「風」になった。また「虹」も一種の龍と見たため、「虫偏」なのである。   […]

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同期の桜、桜の同期
(エッセイ・ 2023/3/16 )

 冬の境内を歩いていると、よく桜の枯れ枝を見つける。木枯らしに耐えかね、折れたのだろう。土に還ることを想い、私はそのまま歩き去る。昔から「桜切る莫迦、梅切らぬ莫迦」などと言うが、桜の古枝はこうして厳しい自然が静かに淘汰し […]

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雑誌『うえの』3・4月合併号にエッセイ掲載
(おしらせ・ 2023/3/16 )

上野のれん会発行の雑誌『うえの』3・4月合併号にエッセイ「同期の桜、桜の同期」が掲載されています。 […]

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病気平癒、修羅克服への祈り
(エッセイ・ 2021/6/1 )

 すこし大袈裟かもしれないが、西洋と東洋の人間観の一番の違いは、アイデンティティ(自己同一性)を認めるかどうかではないかと思う。イデアを奉ずる西洋では多面多臂が登場すると必ずや悪者、化物であるのに対し、東洋では阿修羅や千 […]

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偶像ではないけれど
(エッセイ・ 2019/3/1 )

 仏教はけっして偶像を崇拝する宗教ではない。それにしては、じつに多種多様の仏像を造形したものだが、冷静に考えれば、だからこそそれは偶像ではないのである。  『広辞苑』によれば、偶像とは「伝統的または絶対的な権威として崇拝 […]

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めでたい花まつり
(エッセイ・ 2018/4/1 )

 お釈迦さまの誕生を祝うお祭りは、アジアだけでなく世界各地で行なわれている。灌仏会(かんぶつえ)とか降誕会(ごうたんえ)、また明治以降は「花まつり」という呼称も使われるようになった。その誕生を祝福し、九頭の龍が現れて産湯 […]

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禅における心とかたち
(エッセイ・ 2016/10/1 )

 臨済禅師一一五〇年、白隠禅師二五〇年遠諱(おんき)を記念し、東京国立博物館で「禅ー心をかたちにー」展が十月十八日から開かれる。先行してこの春に京都展があったわけだが、それとはまた些か形を変え、即ち心も入れ替えて再びのお […]

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鶴と亀と還暦
(エッセイ・ 2016/1/6 )

 還暦に思うこと、というご要望なので、一巡した丙申(ひのえさる)までの人生を些か振り返り、いま思うことを書いてみたい。  自分のこれまでの人生を省みると、どうやら私は敷かれたレールからいつも少しずれた道を歩き続けてきたよ […]

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みちのくの御仏(みほとけ)たち
(エッセイ・ 2015/1/1 )

 「みちのく」つまり「道奥」が、けっして蔑称ではなく、ある種の畏怖を伴った尊称だと知ったのはいつ頃だったろうか。 思えばあらゆる文化的伝統を「道」として捉える日本人にとって、その「奥」は誰もが「ゆかしい」と思う場所なはず […]

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上野のカツオ、小名浜のカツオ
(エッセイ・ 2011/8/1 )

 三月十一日(二〇一一年)から四月の初旬まで、私はほとんど町外に出かけなかった。新幹線が止まり、高速道路も通じなかったという事情もあるが、なによりそれを使って出かける講演を全てキャンセルしてしまったのである。  ずっと以 […]

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モノからコトへ ~妙心寺展に寄せて~
(エッセイ・ 2009/2/1 )

 上野の国立博物館・平成館で、妙心寺展が行なわれている。なにしろ開山(初代住職)である関山慧玄(かんざんえげん)禅師の六百五十年遠諱(おんき)を記念しての一大イヴェントだから、これまでなかなか人目に触れなかった国宝、重要 […]

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