書籍情報
内容
第124回・芥川賞候補作
「水の舳先」は投稿作品として「新潮」に掲載され、第124 回芥川賞候補作となりました。
温泉施設「ことほぎの湯」には、重い病を患う人が集まってくる。僧・玄山は書道教室を開き、彼らの相談相手になっていた。末期癌の久美子は明るい人気者だが、心に深い孤独を秘めたクリスチャン。あるとき、彼女は身寄りもなく死んでいく男を懸命に世話する。そして、自らの死を悟った久美子が玄山に告白した「罪」とは……。多様な宗教観にたつ人間の病と死を描き、究極の癒しを問う衝撃のデビュー作。
カバー装画:千住博
解説:村田喜代子
紙書籍
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