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【文庫】アブラクサスの祭

書籍情報



出版社
新潮社
出版社URL
発売日
2006年1月1日
価格
323円+税※価格は刊行時のものです。
ISBN
9784101166520
ページ
149 ページ
内容

JLPP 第2回 対象作品
<文化庁「現代日本文学の翻訳・普及事業」対象作品>
解説:「人生における祝祭とはなにか」山登 敬之

現実を逆転させた、したたかな物語
おまえはそのままで正しい。
神でも悪魔でもあるアブラクサスの啓示。
祝祭の只中で僧浄念が感じた恍惚と安らぎ。
東北の小さな町の寺に勤める僧・浄念は、躁鬱に苦しみつつ薬と酒の力を借りて法要をこなす毎日。不惑間近となったいま、学生時代にのめり込んだバンドへの情熱が心を占める。やっと実現にこぎつけたライブのステージで、強烈な恍惚感とともに降りてきた啓示の正体は……。精神を病みロックに没入する僧が、祝祭の只中で感じた歓喜と安らぎ、心のひそやかな成長を描く芥川賞受賞第一作。


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