1. Home
  2. /
  3. 仏教
  4. /
  5. Page 6

この夏、日本をもっと知るための50冊
(エッセイ・ 2006/8/9 )

「危うし!小学校英語」 鳥飼玖美子 文春新書 「無思想の発見」 養老孟司 ちくま新書 「徒然草」 兼好法師 岩波文庫他 「つれづれ」なる時間の重さ  最近、鳥飼玖美子さんが書かれた『危うし!小学校英語』(文春新書)は、今 […]

続きを読む… from この夏、日本をもっと知るための50冊


禅と仮想
(エッセイ・ 2006/1/10 )

 なぜだろう、茂木さんの書かれるものは、すんなり腑に落ちる。  ご本人には心外かもしれないが、たぶんそれは、文学的だからというだけでなく、仏教的あるいは禅的だから、かもしれない。  今回茂木さんが手にした鉗子(かんし)は […]

続きを読む… from 禅と仮想


いくつもの春
(エッセイ・ 2006/1/8 )

 日本人は何度も春を祝う。  お正月には「頌春」とか「寿春」と書き、もう春を祝っている。また節分は本来一年に四回あり、立春、立夏、立秋、立冬の前日をすべて「節分」と呼ぶのに、特に立春の前日だけを行事として祝う。  春の節 […]

続きを読む… from いくつもの春


「白」を信じる
(エッセイ・ 2006/1/1 )

 東北を「白い国」と表現するのは、きっと雪のイメージなのだろう。しかし私にとっての「白」は、もっと様々な印象を喚起する。  まずは菩提心の「白」。悟りとしての菩提を求める心が、白衣観音の衣装になる。花嫁衣装の白無垢も、何 […]

続きを読む… from 「白」を信じる


般若心経のこころ
(インタビュー・ 2005/11/26 )

日本人にとって最もポピュラーな経典が般若心経。誰でも一度は聞いたことのあるお経だが、一語一語の語りかける意味は非常に奥深い。作家であり僧侶の玄侑宗久さんが、二六六文字に凝縮されたこころについて解説してくれた。 『般若心経 […]

続きを読む… from 般若心経のこころ


病魔に冒された科学者が辿り着いた「神なき信仰」
(エッセイ・ 2005/10/8 )

 生命科学の先端を歩んでらした柳澤さんの原因不明の病苦については、以前から聞き及んでいた。  ようやく食器が洗えるようになった柳澤さんがいつかテレビに映っており、苦しさを訴えるのではなく、「食器の積み方を楽しむ」と仰って […]

続きを読む… from 病魔に冒された科学者が辿り着いた「神なき信仰」


鏡板の老松
(エッセイ・ 2005/10/5 )

 能舞台の正面奥の鏡板には、必ず老松の絵が描かれている。これはもともと、奈良春日大社の一の鳥居のところの影向の松の下で神事が行われたことに由来するらしい。  松は昔から、神の天降りを「待つ」神聖でめでたい木とされてきた。 […]

続きを読む… from 鏡板の老松


幽玄に向かうとき
(エッセイ・ 2005/9/21 )

 幽玄といえば、お能を憶いだすかもしれない。幽は「かすか」とも読むが、さまざまなものが渾然としている奥深さ、また玄とはすべての色がそこから出てくる黒のことだ。  能や水墨画の特徴としての認識が強いかもしれないが、これは明 […]

続きを読む… from 幽玄に向かうとき


偏愛が支える熱情
(エッセイ・ 2005/8/20 )

 全てのものごとは複雑に原因が絡み合い、またその場の条件にも左右されながら、私との関係性のなかで起こる。そう考えるのが仏教であり、「縁起」の思想だろう。だから仏教では、単独で固定的な実在を一切認めない。それが「空」の哲学 […]

続きを読む… from 偏愛が支える熱情


山からの声
(エッセイ・ 2005/8/17 )

立山が囁く私の在り方  今年の七月、富山市での講演の翌日、かねて憧(あこが)れていた立山にT氏の案内で出かけた。彼の車で行けるところまで行き、そこから称名の滝まで、ほんの二、三キロ歩いただけだから、とても山に登ったとは云 […]

続きを読む… from 山からの声


月落ちて天を離れず
(エッセイ・ 2005/8/2 )

 なんと云えばいいのだろう。解説を書くためにこの本を読み終え、今は少し失語状態である。  たぶんその、大きな原因は、やはり驚きだと思う。世の中に、しかも日本に、こんなことを考えている人がいた……。そういう感じかもしれない […]

続きを読む… from 月落ちて天を離れず


同期の不思議
(エッセイ・ 2005/6/19 )

 同期の桜、とは昔から云うが、このところ、科学用語としてもこの「同期」が使われている。  たとえば心臓の孤独な動きも、約一万個のペースメイカー細胞で保たれている。外から電気仕掛けのペースメイカーを入れることもあるが、もと […]

続きを読む… from 同期の不思議