日曜論壇
帰りなん、いざ!
(エッセイ・
2004/12/12 )
つい先日まで、福島県立美術館で「田園の夢」と題する展覧会が開かれていた。その展覧会の副題についていたのが標記の言葉である。 これはご存じ陶淵明の「帰去来の辞」の一節。どうして、どこに帰るのかというと、「田園まさに蕪( […]
ウォーキング・サピエンス
(エッセイ・
2004/10/10 )
最近はウォーキングがブームと云っていいだろう。歩くことが目的で歩いている人をよく見かける。 以前はジョギングが多かったが、ジョギングの発案者がジョギング中に亡くなったこともあり、代わって流行っているのがウォーキングと […]
形而上的おぼん
(エッセイ・
2004/8/8 )
お盆とは、もともとは旧暦七月十五日の行事だった。 ということはつまり、お盆は必ず満月だったということだ。江戸時代になるとお盆は三日間に延長になるが、それでも必ず満月はつきものだったわけである。 その昔仏教が輸入され […]
タケノコ狩りと自立について
(エッセイ・
2004/6/6 )
ふつうタケノコは、「採る」ものであって「狩る」ものではない。しかし竹藪が広く、食べきれない分を宅配便で知人に送ってもなお出てくる余分については、もう「狩る」しかない。うちでは、「やっつける」とも言っている。柄の長い鎌や […]