うゐの奥山
南都隣山会から東日本大震災への義援金贈呈
(おしらせ・
2015/11/11 )
奈良市の東大寺、興福寺、西大寺、唐招提寺、薬師寺、斑鳩町の法隆寺でつくる南都隣山会から東日本大震災への義援金としてたまきはる福島基金、JETOみやぎ、日本赤十字社県支部へ1200万円が贈呈されました。 【追記】 この日に […]
なしくずし
(エッセイ・
2015/11/7 )
「なしくずし」は、本来は「済し崩し」と書く。返済すべき借金などを少しずつでも返し(済し)、借金の山を崩していくことである。 しかし世の中では、ここから転じた別の意味のほうを、むしろ普通に使う。手許(てもと)の辞書によ […]
立秋とお盆
(エッセイ・
2015/9/5 )
立秋は二十四節気の一つで、今年は八月八日だった。この原稿は八日の晩に書いているのだが、今朝も日没後も確かに風が変わったと感じ、調べてみたら今日がまさに立秋だったのである。 立秋を境に、朝吹く風だけでなく、空もスッと高 […]
桃林の誓い
(エッセイ・
2014/12/6 )
十一月の初旬、石垣島の桃林寺(とうりんじ)さんというお寺の開創四百年祭にお招きいただき、初めて石垣島にお邪魔してきた。昨年島の空港が新しくなり、羽田からの直行便も増えて便利だが、新鮮な異文化体験だったのでご報告してみた […]
驚くべき「共生」
(エッセイ・
2014/8/31 )
何年かまえ、ヒトゲノムつまり人間の遺伝子の解読に、各国の学者さんたちが必死になっていた。皆、それが分かったら人間の設計図が分かるのだと、ずいぶん期待しながら待っていたような気がする。どうやら三十億の塩基配列はすべて解読 […]
「福島の真実」?
(エッセイ・
2014/6/9 )
「福島の真実」が書かれているというので、「週刊ビッグコミックスピリッツ」連載中の漫画『美味(おい)しんぼ』を読んでみた。すると、原作者の雁屋哲(かりやてつ)氏の分身とも思(おぼ)しき山岡某が、福島第一原発を視察しての帰 […]
震災後文学賞
(エッセイ・
2014/5/31 )
二月、三月と、たてつづけに短編集『光の山』(新潮社)で文学賞をいただいた。一つは新聞などに報道もされたから、あるいはご承知の方もいるかもしれない。芸術選奨文部科学大臣賞である。 ところがもう一つのほうは、おそらくご存 […]
石敢當(いしがんとう)
(エッセイ・
2014/3/1 )
一月末から二月の初め、日本看護協会の招きを受けて沖縄に出かけてきた。やはり沖縄は別天地、かろうじて零度を上回る福島の気温からすれば、一気に二十度も上昇したことになる。緋寒桜がやや満開をすぎ、菜の花、椿はもちろん、なんと […]
食材偽装とブランド信仰
(エッセイ・
2013/12/7 )
食材偽装があちこちのホテルや飲食店、果てはデパートでも次々と発覚している。まず思うのは、「どうして発覚したか」だが、やはり理不尽に辞めさせられた元従業員のような人々を想像してしまう。リストラへの「恨み」が、告発の背景に […]
裁判員制度ふたたび
(エッセイ・
2013/7/31 )
急に「ふたたび」と言われてもワケがわからないかもしれない。しかし私にとって裁判員制度は、発足当初から反対しており、反対運動にも名を連ねていた。やはり「ふたたび」反対を言わなくてはと思った次第である。 どうして間が抜け […]
いまいちど
(エッセイ・
2013/4/6 )
奄美大島の話題、第二弾である。 前回、島の名物である「鶏飯」のことに少しだけ触れたが、これがじつに旨い。しかも、「鶏飯」という名前から勝手に想像したものとはかなり違う代物なので、是非ご紹介したい。 例のファックスを […]
偉くなった私たち
(エッセイ・
2012/10/31 )
昔から、子どもが生まれる直前の夫の様子は、サマにならないものと決まっていた。痛みも実感もないのに、まもなく自分の境遇にとてつもない変化が起こる。これほど落ち着かない時間が男の人生に他にあるだろうか。 生まれてくるのが […]