【文庫】脳と魂

紙書籍



出版社
筑摩書房 
出版社URL
発売日
2007年5月9日
価格
700 円+税
ISBN
9784480423269 
Cコード
 
ページ
304 ページ
本文から
解剖学者と禅僧。
異色の知による変幻自在な対話。
二人の共振から、現代人の病が浮き彫りになり、希望の輪郭が見えてくる。
ゆるやかに曖昧で、精緻な自然をそのまま受け容れる仏教的な科学者。悟りを論じるのに脳科学を援用し、死後の世界を量子論から透徹する禅僧。二人のねじれが螺旋のようにからみ合い共振する。智慧と勇気のダブル・スパイラル。
もくじ
第一章  観念と身体
ニーズがわかる
「死体」の展示が大にぎわい
置き去りにされた身体
正座が出来ない
身体問題は近代化のツケ
体育の哲学がない
解剖は修行だ
理屈に落す危険
禅は心身一如
脳と身体に効く瞑想
観念が悩みを増幅する
言葉が届かない境地
どん底に落ちた底を掘れ
思考や観念にはきりが無い
「とにかく、黙ってやれ」
不自由の中で自由に気づく
一切はただ心が造る
日本にもミイラがあった
観念つぶし
第二章  都市と自然
結論は仏教にある
原型は母系社会
母系社会から父系社会へ
囲いの中の都市
男は本来暇だった
抹殺された女性原理
直線と循環
「始め」がない
「あの世」へ戻る
直線は権力の象徴
キリスト教の遠い祖先
現実には応用しかない
八百万、咲きにぎわう
唯一観客は信仰にすぎない
人間の意識はにサルには通用しない
意識が壁をつくる
都市文明の行き詰まり
自然をコントロールしてきた人々
日本の自然はやさしい
豊かでしたたかな日本の自然
日本の自然と循環の思想
第三章  世間と個人
日本に個人はない
挙句の果てが「自分探し」
坐禅から始まる個人
職業差別なんて怖くない
世俗と宗教の壁
江戸以前の「個」
日本人は攻撃性が内に向かう
社会的役割という考え方
日本型平等思想の強靭
近代主義の残滓
人は変わる
「変わらない私」という幻想
自立って何だ
名前を変える
個性なんかない
社長は親分、助教授は若頭
オランダの安楽死
自己決定より重い世間
死んだらホトケ
自分に対する安楽死
年寄りにはわかる
見えない自殺
変わる自分を楽しむ
脳死の矛盾
水に流す
様々な機能が生まれ変わる
連続性は同一性を保証しない
障子一枚のプライバシー
第四章  脳と魂
言葉なんて要らない
筋肉の記憶
システムは続く
記憶も自発性も、システム
それは……魂?
脳の埒外
一気に変わるのはなぜか
人に人はつくれない
三木成夫の世界
自然の中の文字が読める
すべては出来事
西洋はキリスト教に戻る
分割出来ないモノで世界は構成できるか
カオスの東洋的理解と西洋的定義
この世が地獄!?
生き物が教えてくれる
見えないものを受け容れる
因果律はこの世に収まらない
色で空は捉えられない
すべてがつながっている
希望をもったまま保留する
あとがき
ふつうのお坊さん……養老孟司
孟母四遷して…………玄侑宗久
表紙イラスト:南伸坊
解説:茂木健一郎「脳と魂の間の補助線」

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