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高橋亨平先生の思い
(エッセイ・ 2013/1/27 )

 1月22日、南相馬市の原町中央産婦人科医院院長、高橋亨平先生が亡くなられた。  震災後にも病院を離れず、産科に限らずあらゆる人々の医療に心を砕いてこられた。ご自身が震災後に発がんされ、厳しい治療を続けながらの必死な診察 […]

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仮設のSさん
(エッセイ・ 2012/11/25 )

 このところ、三春町の仮設住宅に住む富岡町や葛尾村の方々とおつきあいがある。  昨年の十二月にお寺の「もちつき大会」にご案内を出し、大勢の方々と知り合ったのだが、その後もいろんな機会にお目にかかって親しくなった方々も多い […]

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全国の線量調査結果
(エッセイ・ 2012/9/23 )

 福島県内各地の放射線量については、県民なら大抵は把握している。しかしそれが全国各地に比べてどうなのか、となると、皆目分からない人が多い。  どうしてか知らないが、文科省などは全国各地の放射線量を発表しない。そこで三春実 […]

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教育委員会という「飾り」
(エッセイ・ 2012/7/22 )

 このところ、滋賀県大津市の中二少年の自殺をめぐり、報道が盛んである。「いじめ」の有無について、教職員たちが話し合った形跡もあるが、実効のある予防策を講じることはできなかった。  こうした問題が起きると、いつも教育委員会 […]

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子どもの日の祈り
(エッセイ・ 2012/5/20 )

 いま、福島県内は、放射能についての話が率直にできない状態だと感じる。誰もがある程度の知識ですでに態度を決定し、それに反する新たな情報には耳を貸さないのである。  それは新聞やテレビなどのメディアも同じである。さまざまな […]

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悲しみの底
(エッセイ・ 2012/3/18 )

 未曽有の大震災から一年が経ち、各地で追悼の儀式が営まれた。実に多くの人々があらためて悲しみを深くし、それでも新たな一歩を踏みだそうとしているわけだが、中にはそうできない人々もいる。行方不明者が今も3000人以上いること […]

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ダルマの一文字
(エッセイ・ 2012/1/15 )

 巨大なダルマの腹にその年の希望の一字を入れる行事も今年で3年目になる。  京都・清水寺の貫主さまが一年を振り返って揮毫(きごう)されるのに対し、こちらは新年の希望を込める。もともと「正月」とは禅寺の「修正会(しゅしょう […]

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原発とTPP
(エッセイ・ 2011/11/6 )

 どうにもふざけた話が持ち上がっている。環太平洋経済連携協定(TPP)である。当初はシンガポール、チリ、ブルネイ、ニュージーランドなど小国が提携することで市場での競争力を上げようという試みだったわけだが、昨年10月以降、 […]

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「裸の王様」と、次の王様
(エッセイ・ 2011/9/4 )

 八月二十六日午後、私は郡山市にあるNHK文化センターで『方丈記』の話をしていた。世の中進んだもので、その講座はNHKのカメラを通し、ユーストリーム(Ustream)で全国に配信された。NHK文化センター本社からはツイッ […]

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人牛同病
(エッセイ・ 2011/7/3 )

 政府の復興構想会議が一段落して、今一番気になっているのは警戒区域内に取り残された動物たちのこと、また福島県民の内部被曝(ひばく)のことだ。しかもこの二つは、私のなかでは繋(つな)がっている。  犬・猫などのペットについ […]

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急げど慌てず
(エッセイ・ 2011/5/1 )

 この度、東日本大震災の復興構想会議メンバーになった。それでなくとも組織が多すぎ、指揮系統が複雑でよく分からないのだが、ともかく発言の場は与えられる。微力を尽くしたいと思っている。  今回の震災では、あまりにも未経験のこ […]

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大人と子供
(エッセイ・ 2011/2/27 )

 子供のころ、大人というのは複雑でよく解らない人々だと思っていた。酒を飲みタバコを吸う様子にも、きっと大きくならないと子供には解らない理屈があるのだろうと思っていた。小学校から中学に上がってもその感覚は変わらず、大人の行 […]

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