自著・共著に関する記事
現代語訳 十牛図
(論評・
2016/3/31 )
中国宋代に廓庵禅師が生み出した「十牛図」。禅の悟りを牛にたとえ、修行のプロセスを表現した解説図だ。古典翻訳家による現代語訳と禅僧作家・玄侑師の解説。失われた牛(自己)を探し求める旅は、日常の中で惑う現代人にも様々なことを […]
西来院での偶然
(エッセイ・
2016/3/5 )
この世に偶然などないと考える人々もいる。そういう人々にとっては、悪いことが続いたりすると深刻である。必ず原因が明確にあるはずだと考え、それがはっきりしないのは自分の力不足だと思い、自責的にもなってしまう。逆に善(よ)い […]
新刊JPのサイトに「ないがままで生きる」の書評掲載
(おしらせ・
2016/2/15 )
新刊JPのサイトに「ないがままで生きる」の書評「芥川賞作家が解釈する『こんにちは』の意味」が掲載されています。 […]
桜の根元
(エッセイ・
2016/2/2 )
三春には、樹齢千年を超える瀧桜を中心に、枝垂れ桜が二千本以上、他の種類も入れると一万本以上の桜がある。東北地方では、桜の開花期がちょうど種蒔き時に重なるせいか、農業神(サ)の降り立つ場所(クラ)として、桜は特別に愛され […]
「あの世」への旅路
(エッセイ・
2016/1/10 )
久しぶりに充実した本を読んだ。 岡部健先生のことは、以前から聞き知ってはいた。この本にも登場する、東北大学の鈴木岩弓先生や、宮城県の金田諦應師などの口から聞いたのだと思う。 岡部先生が命名したという「臨床宗教師」の […]
志賀島
(エッセイ・
2016/1/9 )
先日、講演で福岡へ出かけた折に、女房と志賀島(しかのしま)まで行ってきた。全国でも珍しい砂州による陸繋島(りくけいとう)だが、今では「海の中道」という立派な道路で繋(つな)がり、潮の満ち干に関係なく車で渡れる。 志賀 […]
鶴と亀と還暦
(エッセイ・
2016/1/6 )
還暦に思うこと、というご要望なので、一巡した丙申(ひのえさる)までの人生を些か振り返り、いま思うことを書いてみたい。 自分のこれまでの人生を省みると、どうやら私は敷かれたレールからいつも少しずれた道を歩き続けてきたよ […]
南都隣山会から東日本大震災への義援金贈呈
(おしらせ・
2015/11/11 )
奈良市の東大寺、興福寺、西大寺、唐招提寺、薬師寺、斑鳩町の法隆寺でつくる南都隣山会から東日本大震災への義援金としてたまきはる福島基金、JETOみやぎ、日本赤十字社県支部へ1200万円が贈呈されました。 【追記】 この日に […]
なしくずし
(エッセイ・
2015/11/7 )
「なしくずし」は、本来は「済し崩し」と書く。返済すべき借金などを少しずつでも返し(済し)、借金の山を崩していくことである。 しかし世の中では、ここから転じた別の意味のほうを、むしろ普通に使う。手許(てもと)の辞書によ […]
仙厓 無法の禅
(論評・
2015/9/28 )
禅僧にして作家の著者が、そのいずれの蓄積をも自在に駆使して書いた仙厓伝である。 仙厓は、江戸中期を生きた禅僧で、人を食ったような墨絵と書で広く知られているが、本書を読むとその値打ちがよくわかってくる。仙厓は美濃の貧農 […]
読売新聞に前田英樹氏による『仙厓 無法の禅』の書評掲載
(おしらせ・
2015/9/28 )
読売新聞のサイトに前田英樹氏(批評家・立教大教授)による『仙厓(せんがい) 無法の禅』の書評が掲載されています。 【追記】 本文を転載しました。下記リンクよりご覧ください。 […]