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エッセイ


福島・三春町だより 危うい、予防意識

(2011年11月10日 NHK文化センター機関誌掲載)

 病気には何より予防が大切である。それは貝原益軒の『養生訓』にだって書いてある。間違いはないと思う。  しかし予防意識も、行き過ぎると事によっては恐ろしいことになる。自転車で怪我をしないように、自転車を禁じられていた友人 […]

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日曜論壇 第43回 原発とTPP

(2011年11月6日 福島民報掲載)

 どうにもふざけた話が持ち上がっている。環太平洋経済連携協定(TPP)である。当初はシンガポール、チリ、ブルネイ、ニュージーランドなど小国が提携することで市場での競争力を上げようという試みだったわけだが、昨年10月以降、 […]

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聖なる赤い糸玉

(2010年11月2日 ふくしまうるし物語(会津・漆の芸術祭)掲載)

 あらゆる宗教の核に存在する「聖なるもの」を「ヌミノーゼ」と名づけ、その非合理な二面性を指摘したのは、ドイツの宗教哲学者、ルドルフ・オットー(1869~1937)だった。オットーによれば、人はその「聖なるもの」の前でまず […]

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東日本大震災へ心を寄せて 明日へつなぐ希望 三春駒さまへ

(2011年11月1日 家庭画報掲載)

私が生まれるずっと前から、凜々しい木馬になっていた三春駒さま、 初めてお便りします。 あなたは関ヶ原で名を挙げ、その誉が見張るの人形となって顕彰されましたが、 じつは愛姫の母上が相馬藩から田村清顕公に嫁がれたとき、 持参 […]

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放射能と暮らす1 正義はとっても困る

(2011年10月18日 新潮45 2011年11月号掲載)

正義感にかられた女性からの「電話」は、福島の放射能を巡る問題を象徴するものだった――。  いま、放射能のことは、福島県内には限らない世界的な問題である。私自身も、中国やフランスの国営放送、ドイツの週刊誌「シュピーゲル」、 […]

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日曜論壇 第42回 「裸の王様」と、次の王様

(2011年9月4日 福島民報掲載)

 八月二十六日午後、私は郡山市にあるNHK文化センターで『方丈記』の話をしていた。世の中進んだもので、その講座はNHKのカメラを通し、ユーストリーム(Ustream)で全国に配信された。NHK文化センター本社からはツイッ […]

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福島・三春町だより 青々として悲し

(2011年8月10日 NHKカルチャーメンバーズ倶楽部(NHK文化センター機関誌)掲載)

 風評とは、根拠の希薄な噂話のようなものだ。普通は「人の噂も七十五日」といって、あまり気にしないよう促すことが多い。どうして七十五日なのかと考えると、たぶん季節が変わるからだろうと思う。要するにそれだけの時間が過ぎれば、 […]

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上野のカツオ、小名浜のカツオ

(2011年8月1日 うえの掲載)

 三月十一日(二〇一一年)から四月の初旬まで、私はほとんど町外に出かけなかった。新幹線が止まり、高速道路も通じなかったという事情もあるが、なによりそれを使って出かける講演を全てキャンセルしてしまったのである。  ずっと以 […]

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日曜論壇 第41回 人牛同病

(2011年7月3日 福島民報掲載)

 政府の復興構想会議が一段落して、今一番気になっているのは警戒区域内に取り残された動物たちのこと、また福島県民の内部被曝(ひばく)のことだ。しかもこの二つは、私のなかでは繋(つな)がっている。  犬・猫などのペットについ […]

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情報による被災

(2011年7月1日 調査情報(TBS総合メディア研究所)掲載)

 世の中にはじつに様々な情報が流れている。むろん、我々には見えなかったり聞こえなかったりする周波数があるように、情報として認識されるのはそのごく一部である。  東日本大震災直後の津波やそれによる被災地の映像などは、テレビ […]

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特集 美しい日本の言葉 海と阿弥陀堂

(1970年1月1日 一個人(KKベストセラーズ)掲載)

 いわきの豊間や四ツ倉などの海岸は、私にとって海そのもの。子供の頃、驚きながら見つめ、怯えながら入り、そしてザリガニなどを追って楽しく駆け回った海である。  叔父がいわきで学校の先生をしており、そこへ泊まるのが唯一海で遊 […]

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全身が響くようなことば、心から思うことば

(2011年7月1日 宣伝会議掲載)

 今回の震災で負った心の傷を緩和するために、どういうことばが適切か。政府や多くの企業が選んだことばは、「がんばれ」だった。崩れたものをどうにか元の形に戻し、全身から抜けた力を集めるためには、確かに、震災直後は有効だったか […]

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