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エッセイ


あっぷっぷ

(2008年8月28日 月刊武道掲載)

 「あっぷあっぷ」と聞けば今にも溺れそうだが、「あっぷっぷ」は私の中では睨めっこの記憶に重なる。しかし現在の若い人々では、はたしてどれだけ睨めっこを経験しているのだろう。 ダルマさん ダルマさん 睨めっこしましょ 笑っち […]

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日曜論壇 第25回 お寺のゴミ問題

(2008年8月24日 福島民報掲載)

 このところ、世間では二酸化炭素(CO2)の問題が流行っている。焚き火も全面禁止する行政が増えていると聞く。以前は、フロンガスやダイオキシンなどが取り沙汰されたものだが、最近はもっぱら二酸化炭素問題に絞られている。近年の […]

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日曜論壇 第24回 私は裁きません!

(2008年6月15日 福島民報掲載)

 このところ、あまりに重要な取り決めがたいした議論を経ないでストンと決まることが多い気がする。「裁判員制度」もそうだ。私が世間知らずなだけかもしれないが、少なくとも騒ぎになったときにはもう決まっていた観がある。  調べる […]

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お坊さんだって怒ってる

( 掲載)

あの国の真似やめてほしい  標記のタイトルで原稿を受けてしまったものの、その後海の向こうでは多くのお坊さんたちが本当に怒りだした。ビルマでも、チベットでも、またそれを受けて世界中のお坊さんたちも怒っている。彼らの深く潜行 […]

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日曜論壇 第23回 なんのための改名か!

(2008年4月13日 福島民報掲載)

 このところ、聾学校を「聴覚支援学校」と改名しようとして、当の聾学校の人々の反撥を招いている。つまり、彼らは「聾」という言葉に誇りさえ持っているのに、「支援されるべき」人々と見られたことでその誇りが傷つけられたのである。 […]

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不自然な自然

(2008年3月28日 月刊武道掲載)

 今日たまたま歯医者さんに出かけていて、なぜかトウモロコシを憶いだした。  歯並びの写真が直接的にトウモロコシに似ていたのだから、「なぜか」というのも当たらないほど飛躍のない話である。  それはともかく、トウモロコシがど […]

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日曜論壇 第22回 新しい郵便局にお願い

(2008年2月10日 福島民報掲載)

 またしても、郵便局で嫌な思いをしてしまった。承知はしているのについ忘れてしまい、よく知っている職員に、自分を証明する免許証か保険証の提示を求められ、私は俄かに湧き起こる不快感を抑えることができなかった。  昨年一月から […]

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「キュア」書評 最初の読者から ガンと自然への遠大な試み

(2008年2月1日 一冊の本掲載)

 田口ランディさんという方は、きっといろんな人や世界と親しくなる能力に恵まれているのだろう。彼女の書く小説では、いつも作者と登場人物が親しく、分身のようだと感じることも多い。  そんな彼女がガンそのものをテーマに描くとい […]

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嵐山は煙雨

(2008年1月22日 中外日報掲載)

 一月九日午後五時すぎ、ちょうど平田精耕老師が遷化されたその頃、私はなぜか老師の書かれた文章を読み返していた。頼まれた原稿を書く資料を見に書庫に入り、そこでたまたま目についた老師の文章を読みだしたらやめられなくなり、部屋 […]

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巻頭リレーエッセイ 信じる “からだ”

(2008年1月1日 月刊武道掲載)

 「信」という文字は、もともと神の前で、人との間に約束したことを指した。 “からだ”が変わりつづけ、すべてが変わりつづけていくなかで、変わらない言葉を信じようとしたのは洋の東西を問わない出来事だったのだろう。  中国では […]

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我が家のお正月のしきたり

(2007年12月10日 月刊PHP掲載)

 我が家には正月のしきたりが、ありすぎるほどある。これは我が家というより、長年のお寺の習慣である。ここでは、そのなかでわりと一般的なものを紹介しよう。  元朝(がんちょう)の四時に起きて若水(わかみず)を本堂に供え、五時 […]

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日曜論壇 第21回 未然防止策?

(2007年12月9日 福島民報掲載)

 以前、私はあるエッセイに、入国に際して指紋や写真を要求し、容疑者扱いするような国には今後永久に行かないだろうと書いた。すると編集者が気を利かせ、「これはちょっと過激すぎませんか」と言うから、助言に感謝しつつ「この制度が […]

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