東日本大震災
新 仕事の周辺
(エッセイ・
2011/6/12 )
四月から、政府の復興構想会議のメンバーをお受けすることになった。こういうことになると、じつにさまざまな方々からご連絡がある。手紙やメイルで資料を送ってくださる方、また「これは使えないか」と、放射線の防護や除染についての […]
福島から意見発信 東北の風土守る復興を
(インタビュー・
2011/6/7 )
東日本大震災発災直後から、メディアやブログを通じて発言を続ける。 生まれ育った福島県三春町にとどまり、日々刻々と変化する状況を見つめながら 本当に残酷な状況。心身を支えるための労働ができず、朝から何もやることがない。ア […]
巨大なきっかけ
(エッセイ・
2011/5/1 )
ふとしたことから、人は大きく変化することがある。たとえば誰かの死。これは一番大きい。我々僧侶としては、それだけでなく、年忌の法事なども大きなきっかけになると信じている。竹が節からしか枝を出さないように、新たな枝は新たな […]
急げど慌てず
(エッセイ・
2011/5/1 )
この度、東日本大震災の復興構想会議メンバーになった。それでなくとも組織が多すぎ、指揮系統が複雑でよく分からないのだが、ともかく発言の場は与えられる。微力を尽くしたいと思っている。 今回の震災では、あまりにも未経験のこ […]
避難生活の中で生まれた苦しみの共有と絆
(インタビュー・
2011/4/28 )
福島第一原子力発電所から45kmの福島県三春町。そこに暮らす作家であり、禅宗の僧侶である玄侑宗久さん(55才)はいう。 「非日常を続けていくことはあまりにストレスなので難しい。だから、そこから日常に戻ろうとするのはある […]
揺れるやじろべえの重し
(インタビュー・
2011/4/26 )
玄侑宗久さんが済む福島県三春町は福島第1原子力発電所から45キロ。あらゆる業種が風評被害を受け、自殺者も少なくないという。 「放射能へのおびえ、リストラ、余震。生きる地盤そのものが揺れている。津波とは別種の災害がダメ […]
官房長官、保安院、東電… 情報一元化して公表を
(インタビュー・
2011/4/8 )
放射能漏れが続く東京電力福島第一原発。政府や東電は、事故処理について記者会見を開き、さまざまな数値を公表する。メディアもそれを報じているが、地域住民をはじめ世界の人々に「必要な情報」を提供しているだろうか。住民の避難指示 […]
骨と血で生き直せる
(インタビュー・
2011/4/2 )
私が住んでいる福島県三春町は東京電力福島第一原発から約45キロ・メートル圏。震災当初は目を覆うばかりの津波の被害に呆然としたが、今は原発の脅威をひしひしと感じている。岩手県や宮城県は復興へ向けて動き始めたが、福島県はま […]
何も言えない、でもここが道の原点
(インタビュー・
2011/3/30 )
東日本大震災をわたしたちはどう受け止めればいいか、自らも被災した福島県三春町の福聚寺住職で作家の玄侑宗久さん(54)に聞いた。 天明の大飢饉以来 被災者全体に向けて言える言葉なんかありません。身元確認も供養もできないご […]
祈り 人々の支えに
(インタビュー・
2011/3/25 )
私の寺は福島県三春町にあり、強震でお墓や六地蔵が倒壊した。幸いライフラインは生きており、福島原発の危機から逃れた1千人を超す人々が避難所で暮らしている。被災者が被災者のお世話をする困難な状況だが、仏の心が至るところで芽 […]
本当にとどまっていいのか
(インタビュー・
2011/3/19 )
私の住む福島県三春町は、福島第一原発から約45キロにある。原発近くで被災した私たちにとって、刻々と事態が悪化する原発事故に関する情報が圧倒的に不足している。 どのテレビ局も、原発事故の状況をほかの避難状況や被災現場の […]
我々僧侶にいま何ができるだろう
(インタビュー・
2011/3/19 )
これほどの地震は経験したことがありません。私の寺は福島県三春町にありますが、山門脇の塀や灯籠、六地蔵が倒れ、お墓では墓石が信じられないような場所に吹っ飛びました。 もっと北部や浜側の被災地にあるお寺の被害はさらに甚大 […]