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脳科学者と禅僧が近代化批判めぐり対話 「公」と「私」と「個」議論の展開興味深く
(論評・ 2005/2/28 )

 養老さんと玄侑さん、帯の言葉を借りれば、「仏教的な科学者」と「死後の世界を量子論から透徹する禅僧」との対話。お二人の名前に思わず「さん」をつけたが、べつだん面識があるわけではない。これが文章として書かれたものなら、たぶ […]

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言語道断と自業自得
(エッセイ・ 2005/2/26 )

 よく耳に馴染んだ四字熟語だと思うが、正確な意味はご承知だろうか。  言語道断(ごんごどうだん)はよく「道」が「同」と間違って書かれるが、本来「道」は「いう」と読み、言語で道(い)うことが難しい不可思議な仏法のこと。禅語 […]

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死は 無でないと思いたい 
(論評・ 2005/2/24 )

 ある意識調査で、人間は死んでも生き返ると答えた小中学生が一五パーセントもいたそうだ。ホントなの?と思っているところへ、中高生以上をターゲットに創刊した「ちくまプリマー新書」が五冊届いた。玄侑宗久の『死んだらどうなるの? […]

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みんなの花
(エッセイ・ 2005/2/24 )

 桜はなぜ日本人みんなの花になったのか、考えてみるとよく解らない。  桜は国産の花木だというが、「桜」という文字は、中国からやってきた。むろん中国の漢詩でも桜は古くから登場する。おそらくはそれを真似て『古事記』『日本書紀 […]

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どっこいしょ
(エッセイ・ 2005/2/19 )

 立ったり坐ったりするとき、「どっこいしょ」と呟(つぶや)いたりすると「年だなぁ」なんて冷やかされる。あるいは自分で自嘲のわらいを漏らしたりするわけだが、この言葉、もともとは「六根清浄(ろっこんしょうじょう)」がなまった […]

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死んだらどうなるの?
(論評・ 2005/2/13 )

本よみうり堂(本を読もう、日曜掲載)、「愛書日記」の中でお気に入りの本として、1.『戦争の常識』鍛冶俊樹著(文春新書、20日発売)、2.『身体から革命を起こす』甲野善紀・田中聡著(新潮社)と3.『死んだらどうなるの?』の […]

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魔羅
(エッセイ・ 2005/2/12 )

 思わず眉(まゆ)を顰(ひそ)める方もおありだと思うが、これも仏教語なのだから仕方ない。もともとは僧侶たちだけが使った隠語なのだが、いつのまにか世間に知られてしまった。ばらしたのは誰だ?  本来は梵語(ぼんご)のマーラだ […]

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文春図書館 今週の三冊 
(論評・ 2005/2/9 )

 死んだらどうなるのか。やはりその時にならなければわからない。従って、この種のテーマに取り組む書物の結論は普通、いつか必ず訪れる死の日まで一日一日を「精一杯生きる」というところに収斂(しゅうれん)していく。  本書もまた […]

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読書ベタのオススメ本
(論評・ 2005/2/8 )

 「死んだらどうなるの?」が明快に答えられる人はいない。誰でも必ず死ぬけれども、死んだら、どうなってたか、報告できないしくみなのだ。  誰もが必ず体験できるのにそれがどんな体験か、一切明らかになっていないこと、こんな例は […]

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脳と魂
(論評・ 2005/2/8 )

 超刺激的な本が出た。『脳と魂』。解剖学者の養老孟司と、臨済宗の禅僧にして作家の玄侑宗久。両氏の対談である。解剖学者と禅僧。一見、異種格闘技試合のような組み合わせにも思える。が、もの言わぬ死体を見つめ続け、自然の在りよう […]

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最先端思想を平易な言葉で
(論評・ 2005/2/7 )

 養老孟司は解剖学者(東京大学名誉教授)、玄侑宗久は臨済宗僧侶で、平成十三年に『中陰の花』により芥川賞を受賞した作家である。本書は、「観念と身体」「都市と自然」「世間と個人」「脳と魂」の四章からなり、書名はその終章から採 […]

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科学と禅が織りなす螺旋
(論評・ 2005/2/7 )

 仏教的な解剖学者と、科学的な禅僧。異なる゛知゛が共振し合う対談。<学校の体育の時間が、要するに、速く走る、高く飛ぶばかりで、普通に歩く、座るっていうことを全く教えないじゃないですか。全部非日常的な身体の使い方です>と禅 […]

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