祈りの作法

震災・原発事故後の日本に蔓延する「正義」は、とっても困る。「安全」だけでは、生きていけない。では、無力なる我々にできることは残っているのか?  フクシマに暮らす僧侶兼作家が「目に見えないものの価値」を説く、生きるヒントに […]

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とり返しのつかないことを ─玄侑宗久『祈りの作法』

 福島県三春町に一禅刹を守る作家が、原発災害とたたかいつつある、中間報告である。  講演、ルポ、日記(三月十一日から六月二十八日まで)の三章からなり、どういう順序で読んでもよくて、右の逆順が分かりやすいかとも思うが、私は […]

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蜘蛛の中の銀

 三月十一日からちょうど八ヵ月が経過した十一月十一日、主に福島大学を会場にして「ふくしま会議」が開かれた。  十一日には全体会があり、十二日には「若もの会議」の他、四つのテーマによる分科会が開かれた。「いのち:子供の今、 […]

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正義はとっても困る

正義感にかられた女性からの「電話」は、福島の放射能を巡る問題を象徴するものだった――。  いま、放射能のことは、福島県内には限らない世界的な問題である。私自身も、中国やフランスの国営放送、ドイツの週刊誌「シュピーゲル」、 […]

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